福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

初期虫歯をマネージする

2021-11-21 | むし歯予防の話

今では初期虫歯をストップしたり再石灰化するという考え方は常識ですが、20世紀終わり頃までは再石灰化という理論はなかったので、虫歯が進んだら治療という流れでした。
現在では初期虫歯は、削って治療というより削らずに予防するというのが基本的な考え方で、それゆえ丁寧にチェックします。
虫歯なしの患者さんが初期虫歯が増えてきた場合、患者さんの生活バックグラウンドも考えながら予防メニューを考えます。
今日は休診日でしたが、いくつか残務があって休日出勤。
午前はWEBセミナーもあったので、ながら受講です。








ICONという初期虫歯や初期虫歯白濁部分に対してマネージできる製品の、紹介と臨床です。
当院は自称、日本一削らない、抜かない(同率1位)と言っているくらいで、先進的に虫歯予防は進めているつもりです。
ICONは簡単に言えば、初期虫歯を機械的に削らず薬剤で除去して、そこに流動性の高い透明性のレジンを流し込むという考え方の製品です。
予防か治療かと言えば最小限の治療かな。
初期虫歯のマネージとしては一つの選択肢で、基本歯を削りたくないというポリシーではあります。
歯間の初期むし歯に対して有効で、小児の適応症例としては永久歯の第1大臼歯(6歳臼歯)の例が多く提示されました。
乳歯奥歯と接していて、手前の乳歯が抜けた時に歯間に(初期)虫歯が発見されることは珍しくありません。
初期むし歯に効果的なのはフッ素と言うのは実証されていますので、当院では、このような場合にはフッ素を徐放するグラスアイオノマーでコーティングしています。
初期虫歯を除去せず再石灰化を期待する目的で、処置自体も非常に簡単なので、今のところチョイスはこちらかなと思います。
いずれにしても、初期虫歯は予防する、虫歯は最小限に削って治療すると言う時代は進みつつあります。




ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Adele ニューアルバム | トップ | ラムの定番、バカルディ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿