福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

顎関節症 TMD

2015-02-22 | 口の中の問題

当院では子ども歯科といっても矯正歯科の患者さんも診ていますし、定期的な予防健診、管理をしながら成人になる患者さんも少なからずいます。
ある小児歯科医院では、小学校前半くらいまでは受診するけれども、それ以降次第に定期健診に来院しなくなると聞きました。
小学校後半くらいで歯磨きは自立して欲しいですし、永久歯との生え変わりも進みますので、これ以降高校終了くらいまでが、ライフサイクルの中で虫歯歯周病の予防で最も重要な時期です。
折角親子ともに予防の来院が定着していても、一番重要な時期に挫折するのはもったいないことです。当院でもドロップアウト患者さんはいますが、多少間隔は空いても何とか継続して来院して頂くようお話ししています。
さて、顎関節症は程々ご存知の方も多いと思いますが、顎の成長が進み、形態が完成する時期になると症状がでてくる人が出てきます。簡単に説明すると、小児期はハンドルのあそびが程々あるのですが、次第に無くなってくるとも言えます。
思春期成長期くらいになると、お口が開けにくいとか、顎関節部に違和感や痛みが出てくる場合があります。
当院では近隣に顎関節症の専門医がいますのでお願いすることもあるのですが、少なくとも当院のかかりつけ賢者さんの場合、大まかに一次的診断と処置ができる必要があります。
さらに、これは難しいとか重症であると判断したら、速やかに専門医にお願いする必要があります。





先日の学会で、顎関節症の最近の診断基準と処置についてお話を聴いたのですが、講師のスライドに出てきた参考図書がこれ(右側)。
わが母校の知っている先生たちが中心に執筆、編集されています。
TCH( tooth contacting habit )なども認知されてきて、以前より介入的方向は減ってきています。
ここは勉強すべき。
ちなみにYEAR BOOK というのは各分野あるのですが、TMDはまだ4号。
矯正YEAR BOOK (左側)は結構歴史が古く、私もほぼ毎年購入しています。アップトゥーデートな情報を得るのに役立ちます。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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