福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯ブラシが先か?フロスが先か?

2022-10-29 | 歯みがきのこと

タイトルのような質問を受けることがあります。
いくつかの研究データでは、フロスが先の方が良いという結果が出ています。
フロスで出てきた歯垢を、歯ブラシで磨いて除去すると理解すれば、分かりやすいですね。
ちなみに、歯垢は歯の表面のバイオフィルム上の細菌増殖でできるもので、一旦除去されると再付着はありません。
歯垢除去という観点ではなく、虫歯予防という観点で言えば、フッ素入り歯磨きを使ってうがい無しか控え目。
そして唾液中に程々のフッ素がある状況でフロスをすれば、一番虫歯リスクの高い歯間にもフッ素が行きわたり易くなります。



ほどほど歯垢残っても、フッ素があれば大丈夫なんです。
視点によって異なりますが、要はどちらが先でもOKなので、歯ブラシとフロスはペアで使用して欲しいというのが私見です。
どちらが先?と考える前に、まずはフロスを毎日の習慣にすることで、虫歯歯周病の予防に役立ちます。
どちらでもOKという、もう一つの話題があります。
歯磨きの前に歯ブラシを濡らした方が良いか否か?
虫歯予防でフッ素入り歯磨きをお勧めするので、歯ブラシを濡らすことで歯磨き剤のフッ素濃度が落ちます、とTVで説明していた歯科医がいました。
ところが、歯磨き中は唾液もいっぱい出る一方で、濡らした歯ブラシに含まれる水分はわずかです。
結局、どちらでもOKと言うことになります。
繰り返しになりますが、虫歯予防を考えた重要なポイントは、フッ素入り歯磨きを一定量以上使用して歯磨き、その後うがいを控えるか、無しにするということですね。
もちろん、フロスも忘れずにルティーンにしましょう。


ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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