福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

今更ですが虫歯予防#4

2022-08-26 | むし歯予防の話

年齢による歯磨き(仕上げ磨き)のポイントについて解説します。



乳歯は2歳後半頃に全部出揃って、虫歯菌の感染時期は終了します。
現在日本ですと、虫歯のない人がほとんどの年齢です。
これ以降の虫歯発生が増えてきます。
1,2歳では上の前歯の虫歯リスクが最も高いのですが、この部分のリスクは下がっていきます。
代わって奥歯部分、まずはかみ合わせの溝部分のリスクが高くなってきます。
歯科医院で可能な予防処置にシーラントがあって、かなり予防効果が高いのでお勧めです。
3歳台でできれば望ましいですね。
ちなみに当院ではよりリスクが高い一番奥歯(第2乳臼歯)には原則シーラントをお勧めしており、リスクが高い患者さんでは手前の奥歯(第1乳臼歯)も行っています。


さらに1年ほど過ぎると、乳歯奥歯間の虫歯リスクが上がってきます。
シーラントのような予防処置がないので、家庭でのフロスの習慣化が望ましい年齢になります。
日本では、まだまだフロスの重要性が認識されていないようで、なかなか定着が難しいのが歯科医側の悩みでもあります。
週2~3回ほどで有意な予防効果がありますが、習慣化のためには毎日するつもり、というのが現実的かもしれません。
虫歯は減ってきましたが、それでも歯間虫歯の頻度は程々高いのが現状です。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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