花粉症の季節に入り、鼻づまりで口呼吸になっている人も多いのではないでしょうか。
口呼吸で種々の感染症にかかりやすくなるのはもちろんですが、歯科的にも唾液の循環がスムーズにいかず、歯肉炎やむし歯リスクが高くなります。
また歯並び嚙み合わせ的にも、口呼吸で上唇の緊張が弱くなると、出っ歯系の嚙み合わせを誘発します。口を開けていることで舌の位置も下前方に位置するようになり、このような口腔周囲のバランスが崩れることで、成長期の歯並び嚙み合わせに悪影響を与えることがあります。
口呼吸と歯科そして全身健康には大きな繋がりがありますが、なかなか鼻疾患は完全には治癒しないという悩ましい部分もあります。
少なくとも習慣的口呼吸は、何とか改善のアプローチができればと思うところです。
小児歯科集談会で講演いただいた、「食卓の向こう側」の著者の佐藤氏、そして小児歯科矯正歯科医の坂口先生、そしてあいうべ体操の元祖で、福岡にクリニックがある今井先生など、立場や専門は違いますが口呼吸の弊害を挙げています。マウスピース矯正装置のプレオルソ、T4Kなども正常な口呼吸を誘発するのに効果ありと言われ、近々講演会を聴きに出かけます。
ある程度は分かっていますが、この機会にがっつり勉強せねば、と思っているところです。
口呼吸は悪いと分かっていても、具体的にどのようにして改善していくか、と言うところがポイントです。
ちなみに、「あいうべ」は脳梗塞の患者さんの会話能力改善のリハビリで、ST(言語聴覚士)も基本と考えている部分です。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam