10歳の反対咬合の患者さん。かみ合わせが浅いので軽症と考えたら問題です。
噛み合わせが浅い患者さんは、思春期成長で下顎が前方下方に成長する傾向がありますので、一旦噛みあわせを良くした後の経過観察が必要です。
下の歯並びに比較して上の歯並びが小さめなので、犬歯が出るスペースが不足しており、このままだと、反対咬合+八重歯になります。
第1期治療として上の前歯を前方に移動して、さらにある程度噛みあわせを深くしました。ここまで約8か月。
その後約6か月間犬歯が出てくるスペースを確保したままで、出てくるのを待ちました。
犬歯がほぼ良好な位置に出てきたので、ここで一旦終了。前歯を動かした反作用で奥歯が後ろに移動して、奥歯の噛み合わせは良好ではありません。
第2大臼歯が出てくるのも間近で、奥歯の自然な前方移動も期待できるので、このタイミングで装置を外すのがOKです。
ただし、今後の成長発育の経過観察はマストです。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam
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