福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

勉強しなくっちゃ

2013-06-20 | 歯並び、矯正の話

オーストラリアの歯科医師、Chris Farrell が開発したマウスピース系の矯正装置で、トレーナーと呼ばれるものがあります。
これは最近流行(?)の歯を直接動かす透明な装置ではなく、反対咬合で最近流行(?)のムーシールドに近いものです。すなわち成長発育期に使用して、舌や口腔周囲筋のバランス、下顎の位置などを改善することで歯の移動も起こる装置です。カテゴリー的にはヨーロッパ発祥の機能的装置に属するものです。
私の臨床では、いわゆる固定式で機械的な矯正業界では主流の装置がほとんどなのですが、出っ歯系の患者さんなどでは口が閉じにくい場合も多々あって、上下前歯が出揃った以降くらいに第1期治療で介入するのが適切ではないかと感じています。
すべて永久歯になってから、マルチブラケット装置を使用して全体的に治療すれば綺麗にはなりますが、その後の安定を考えると、やはり成長発育期に口腔周囲の良いバランスを作り上げるのが良いと考えます。まずは、機能的にほぼ良い状態を作って、その後に歯の細かい部分を動かすと言うことです。
でも患者さんの時間的負担を考えると、理屈では良くても迷うところです。
最近トライしているのが、初期治療で出っ歯をほぼ改善して、その後の生え変わり時期、成長発育期にこのトレーナーを使用するというものです。形態を改善することで機能も伴う部分もありますが、成長発育によるある種の後戻りも考えられるので、これを出来るだけ押さえ、第2期治療が不要になれば、まさにやった~、というところです。機能的装置は効果がゆっくりしていますので、途中挫折しないようにすることが重要ですが、トレーナーはもちろん取り外し式で、基本就寝時のみでOKというところは利点です。
このトレーナーに関しては著書やその訳本がなくて困っていたのですが、HPで動画、pdf ファイルなどで詳しく解説され、論文も示されています。
データをダウンロードしてとりあえず主要部分をプリントアウト、もちろんすべて英語ですが何とか大丈夫でしょう。

 


夏も近づくと、炭酸飲料も新発売があるんでしょう。
当院下のスーパーマーケットで、あの炭酸で有名なウィルキンソンのグレープフルーツ味の炭酸飲料を発見。
当然これをベースにカクテルはできそうです。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

コメント
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