福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

小学生は前歯みがきを忘れる

2011-03-23 | 歯みがきのこと

当院は、虫歯や歯肉炎予防のために定期健診を受けている患者さんがかなり多いと思います。3か月間隔くらいで来院してもらっています。
小学生くらいになると、上下の前歯が生え換わり、奥歯も乳歯の後方に6歳臼歯が出てきます。この時期になると、保護者の方も子どもたちが自分で結構歯をみがけると思って、仕上げ磨きがなくなる場合も少なくないようです。
ここでご用心。子どもはまだまだ自分だけでは上手に磨けません。意識せずに歯ブラシを使うと、どうも歯ブラシを前後に動かすのが主になるんでしょうね。奥歯と前歯以外の部分、すなわち乳歯部分は程々磨けていますが、肝心の新しく出てきた永久歯、すなわち前歯と一番奥歯は磨けていないんですね~。そこで保護者の方は、永久歯を中心に時々仕上げ磨きをお願いしたいんです。
平均的には小学校3、4年生で自分磨きが主、時々保護者の方の点検と仕上げ磨きというところです。
歯磨きができていないと虫歯になるか? 6歳臼歯は特にかみ合わせ部分の虫歯リスク高いのが、出てから3、4年です。前歯はいきなりは虫歯になりにくいのですが、サボっていると小学校高学年くらいで、歯の生え際や歯間虫歯が発生します。その前に前歯で典型的に見られるのが歯ぐきの腫れや歯石です。乳歯時代と違って、歯の裏側も形態的に歯垢が残りやすいといえます。また歯が出てはいるものの、歯並び的にも発育途上でややでこぼこしていたり、完全には出ていないため歯ぐき部分のポケットが深めで汚れが残りやすいというハンディもあります。
子どもたちも、言われれば磨くことはできるけれど、ついつい何となく忘れてしまうというのが現実のようです。定期健診を続けながら、次第に自分のこととして歯磨きを意識できるようにすることも私たち、特に歯科衛生士の仕事ですし、腕の見せ所だと思います。





歯垢を染めだします。小学校2、3年生ではこれくらい歯垢が残っている場合も珍しくありません。
何しろ永久歯ですから、保護者の方油断大敵。





この患者さんは、あえて永久歯のみ染めだしをしています。ミラーイメージで下の永久歯前歯の裏側。
乳歯ではこのように歯垢が残っている場合はほとんどありません。もともと歯石が付きやすい場所ですので、歯垢が歯石化していきます。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/

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