熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

命かけた書

2012年02月22日 | アート

珍しく書道展です。
友人のご夫君の個展。
一番好きなのがコレです。


茶道、華道家の友人は着物姿でお茶のお点前、一門の華道作品も。
どちらもその道、約40年。
まさに「求道」のオシドリ夫婦展。
(2月14日から開催でした)

彼は趣味でなさっているのですが、門外漢の私にはプロアマ区別がつきません。
会場に入った途端、作品群の持つエネルギーに圧倒され、熱くなりました。
一世一代、渾身の個展ですもの。

この3年間、壮絶な闘病生活の中で書かれた作品に凄みがありました。
日常生活もままならない辛い健康状態で、却って創作意欲が爆発するのでしょうか。
いえ、普通は体力と共に気力も失せる場合が多いのに奇跡のようなお方です。
還暦まで生きて個展をしたいという執念が実って万々歳ですが、後のご夫婦の体調が心配です。

ところで素養がないので「書」って簡単に読めません。
文面と出典を書いたチラシが用意されていました。
お茶席用の掛け軸の漢詩とかはチンプンカンプン。
短歌、俳句、詩歌、それぞれ深い世界があり、選んで書くまでのストーリーもあるでしょう。
字面だけではく奥の深い世界がもっと理解できたらもっと作者と対話できるのに。。。
でもヴィジュアルだけでも衝撃的で大感動でした。

芳名録にも毛筆が多かったですが、憧れます。

あ、また余談ですが、受付していて面白かったこと。
記帳をお願いしたら、筆はとても無理、字が下手なのが悩みとおっしゃりながら、
結局、毛筆でサラサラご住所、お名前書かれる方が意外に多かったこと。
こちらをビックリさせるのも楽しみの一つみたいに。

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