長谷川陽子さんのバッハ無伴奏全曲リサイタルが5月と12月、2回に分けて行われました。
5月は聴けませんでしたが、今回は参上。
無伴奏3,2,6。と一口に言いますけど、それをアッサリ弾いてのけるというのは難行苦行の賜物に他ならないと思います。
まさに体にやさしくないバッハ先生の18曲のはず!
曲間では「よし!こう料理してみよう!」みたいな表情がカッコイイ。
バッハ無伴奏は、チェロのご馳走を味わうようでもあり、ある種スポーツ観戦をしているようでもあり。
トップソリストでありながら、身近にいそうな気さくなお姉さんぽいのに惹かれて、今まで何度かコンサートに伺っております。
スレンダーな体で豪快で凛々しい演奏をなさるギャップも魅力です。
指は細いけれど、ものすごく長いくていらっしゃる。
サムポジションで広がる幅の大きいこと。
その指がほんの少し触れただけでも、明確に発音される。
自分のヘナヘナ指では、まともな音が出ないのも道理。
きびきびした両手の動きをしっかり目に焼き付けて、帰って即練習しました。
今回、2着のドレスは、いずれもピンク系でフリフリ揺れて、とってもフェミニン。
1着は、珍しくデコルテ大胆カットです。
お肌にチェロが当たるところ、赤くなっていました。
痛いと思うのですが、布を当てたりすると響きが変るのでしょうか。
(でかいタオルつけてるワタシ)
アンコール、1番よりサラバント、メヌエット。
アンコールの紹介で、6番を弾いた後は話すのも息が切れますと。
拍手が続き、3番プレリュード。
例によって壁が上って、バックの夜景サービスあり。
コンサート最初の曲ですが、アンコールの方が良かったように思いました。
20曲も弾いても、まだ集中力もバッチリという気迫を感じたからかもしれません。
年末は同じホールで、ブルネロ→溝口→長谷川、三者三様のチェロ三昧でございました。
あと東京では前方の席をがっちり男性ファンが固めていたのも印象に残りましたけど、やはりそうでしたか?
>アスリートの妙技
溌剌としていてまさにそんな感じでしたね。
でも、大昔からのファンの方によると、以前はもっと男性的だったそうですよ。
前の良い席はファンクラブが押さえているのではないでしょうか。
こちらでは、女性ファンも多かったです。