熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

放置療法

2013年10月01日 | 健康
母が5年間続けた化学療法をやめて1年過ぎました。
手足のシビレなど、抗がん剤の副作用はその後もしつこく残っているものが多いのにはガッカリ。
それでも薄くなったけれど頭髪はもどり、紫色だった手足の指先も肌色に。
何より、通院しなくてもよいというのがどれほど心身ともに本人にとって楽なことか。

思えば2年前の夏、同じ病院でヘルニアの激痛でブロック注射を打ち、
さすがに予定していた抗がん剤の点滴までは無理でしょうと病院側が気を使って下さってたけど、
せっかく来たのでやります、と気丈な母。
どんなに辛くても腫瘍マーカーが下がっているうちは治療したいというのが母の本音のようでした。

しかし、ついに効果が見られなくなったのと副作用で体が参ってしまうのとで1年前に治療を中止。
母も観念して、あとは野となれ山となれと肝が座った様子。

今年の猛暑にも耐え抜き、やっと涼しくなったと思ったら、また真夏のような気温に。
母の気持ちは早くも芸術の秋で盛り上がり、知り合いの娘さんがご出演とかで珍しく一人でコンサートにも。
体が気持ちについていかずダウン。
疲れだと思うのですが・・・。

それ以前からリンパ節のしこりが大きくなっており、ピリピリとヘルペスのような痛みがあると言っています。

そんな中、近藤誠氏の広告が目につくので何冊か借りました。
そしたら何と、抗がん剤繰り返し治療や多剤併用治療は命を縮めると!?
何もしない場合と比較したグラフとかもあって、これを見る限り治療は百害あって一利なし?
乳がんの生存曲線のそのグラフ自体、そもそも治療するしないに関わらず、生存確率が低過ぎるのでビックリ。
いつのデータなのかしらん。
母のように再発転移から長い間(著者曰く命を縮める)治療して6年も生きている人は奇跡?
発病からなんと30年ですよ。
これは「がんもどき」っていうんでしょうか。

母の場合、再発でHER2陽性乳がん、リンパ、骨に転移と診断。
亡き親友が自分のように縦隔に転移したら肺に行くので大変と言っていたので医師に尋ねたら、
転移ありとのこと。
進行性で、しかもそんなところに転移しているなんて!
お先真っ暗になりましたが、治ると信じている母の力強さに逆に励まされました。

転移は消えないけれど、分子標的薬が即効性あり、
首のしこりが一気に消え腫瘍マーカーも正常値に。
但し、よい結果が続かないのが悲しい。

今またしこりと痛みに悩まされるようになったのですが、
放置するとどんな風になるのか本を読んでもわからないので、
相談支援センターとかで今後の相談をしてみようと思います。


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
傍から (moto)
2013-10-03 21:53:52
いろいろ言うのは控えたいですけど。
緩和ケアを専門にしているところに相談してみるのもいいかもです。
痛みや、不快な症状を取り除く方法も、昔とちがって格段に進歩していますです。
日々の暮らしを楽しみながら、ぼちぼちとやっていけるといいですね!
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motoさん (フルさん)
2013-10-03 22:11:57
コメントありがとうございますです。
緩和ケアっていよいよ末期の出番というイメージでしたが、今は違いますねぇ。
緩和ケアを扱う病院が増えているのにもびっくりしました。
時間がかかる通院もおっくうがるので、緩和ケアが出来る近所の医院が希望です。
理想は往診で最後までフォロー可能!
がんばって探しますわね。
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根性 (riko)
2013-10-06 20:16:50
お母様、やはり身心の鍛え方が違うのでしょうね。

うちも昨年主人が肺がんを患いました。丁度昨年の今頃は抗がん剤中。ステージもけっこういっていましたが、今のところ元気であります。未だに味覚がいまひとつですが、仕事もしています。昔の人だから(年が離れている)根性だけはあります。笑

という私も15年前、卵巣癌もどきで抗がん剤をやりました。効いているのかどうかわかりませんが、今のところ元気ではあります。

主人の場合、抗がん剤をやらないと70%再発すると言われました。そういわれるとやはりやるっきゃない。ですね。
ただ、身体にはかなりのダメージはあるのだと思いますね。だってガンを殺すものですからね。抗がん剤でなくなったという話も聞きますから、その方の生活や人生への考え方でより良い治療をそのつど考えていくことが大切なのでしょうね。
これからもお母様、お母様らしく生活できるといいですね。
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rikoさん (フル)
2013-10-06 22:12:28
sりがとうございます。
いろいろご経験おありだったとは。。。
ご主人さま、rikoさんともお元気で何よりです。

母が手術したのは30年前なので、今のような抗がん剤はなく、それでもよく生き残れたものです。
再発して悪性と言われてもこんなに頑張れたのは、確かに根性もありますね。
それと楽天的というのも大きいです。
暢気が一番!
しかしながら周りが心配するのをひどく気にしています。
困ったもんですね。

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↑ミスタッチ (フルさん)
2013-10-06 22:26:27
「あ」がsになってごめんなさいませ。
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Unknown (ひみゆ)
2013-10-08 10:37:35
先日、rこさんの旦那様と、ご挨拶交わしました、大変お元気、というより、いつもと変わらぬご様子、にこやかでついホッとしてしまう、旦那様のご様子に私も元気をいただきました!

私も後遺症が色々残り、毎日毎日憂鬱な瞬間もありますが、フルさんのブログや、rこさん、またビートル姉に力をいただき、生き生きと生きたいと思います。
お母様の頑張りは勇気がでます、私にも未来があるかな!
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ひみゆさん (フルさん)
2013-10-08 22:38:05
ひみゆさんは未来だらけ、未来でいっぱいです。
ひみゆさんのチェロ欲を満たすための未来は果てしなく。。。

母は私の白鳥を聞くまで死ねないと言っています。笑
今のレベルでは母の思う白鳥ではないようです。
私も焦らず、ゆっくり待ってもらおうかと思っています。

拙ブログでもビートル妹でも、ひみゆさんのお役に立てれば光栄です。
母もそうでしたが大きな試練の後は、充実の日々で生き生き輝くようです。
ひみゆさんが今ちょうどそんな風だと想像しています。

考えてもしょうがないことは考えず、毎日を大切にできればいいですね。(って自分に言ってます)

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