八十八夜：茶葉（チャヨウ）・川芎茶調散

今日は八十八夜。
陰陽五行の「木・火・土・金・水」のうち、春は木（モク）に属し草木がのびのび育つとき。
立春から八十八日を数えるこの日は、春の気に満ち満ちていて、そして5月5日には立夏を迎える

と言うわけで、チャノキ（茶ノ木）の新芽もこの頃には春の気が充実して
八十八夜に摘まれた新茶を飲むと長寿、無病息災になるのだとか。


「暮らしのならわし十二か月」有賀一弘さんのイラストより

ちなみに茶葉は、生薬でもあり、
苦・微甘・微寒　心・肺・腎・脾・胃
袪風・清爽頭目
つまり、風に当たって頭痛、鼻閉、めまい、目の充血などを起こしたときにはバッチリ
処方では「川キュウ茶調散」（商品名：頂調顆粒）。緑茶が配合されています。
他に清熱降火・解暑　解熱毒・止痢　利水作用もあります。

緑茶は熱服し少量を飲むこと。特に胃腸が冷えやすい人は飲みすぎに注意
「川芎（キュウ）茶調散」もお湯割りにするとおいしく飲めます。
⇒川芎茶調散・血の道の頭痛
⇒鼻づまりを川芎茶調散で対策
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これはカシワの葉。花がついていました。5月5日は柏餅ですね。
カシワの葉は、新芽が出たのを見届けてから前の葉が落葉するので、
代が途切れることがないと縁起が良いとのこと。

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ノジスミレなどスミレいろいろ：五涼華

日当たりの良い場所にノジスミレ
ノジスミレやコスミレなどのスミレ属植物の無茎種の全草が、生薬「紫花地丁（シカジチョウ）」
紫花地丁：苦・辛・寒　心・肺　清熱解毒・涼血消腫
つまり皮膚化膿症に外用内服で利用する
内服では中医学処方に五味消毒飲があるが、日本では似た処方でサプリメント五涼華がある。
これから暑くなると、急な化膿疾患が出現することが多くなるので、五涼華を使う場面が増えてくる

とろこで、先日山に出かけて出会ったスミレの写真を撮ったのですが、
名前を調べてみるものの、判別点が写っていなかったりして、さっぱりお手上げ。

葉が特徴的なエイザンスミレ

これもエイザンスミレかな

葉が丸い

タチツボスミレのようですが、花びらが華奢に見える




いずれも陣馬山あたりにて

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