漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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胸のつかえは湿気かかつ丼か?・その邪はどこにあるかを区別する

2019-07-17 | 胃腸

うっとうしい天気の日に、もやもやして胸苦しくなったので、
勝湿顆粒を飲んだが、胸苦しさがとれないというご相談。

よくよく聞いてみるとお昼にかつ丼を食べたんだそう。
ふだんはそんなにガッツリ食べない人だが、今日はおいしく食べられたという。

しかし、症状が現れたのはその後からだ。

うっとうしい天気によるものならば、朝から体が重だるかったりしてそれは勝湿顆粒で解消するはず

ならば、その症状の引き金になったのはかつ丼だ。

胃はもたれていないというが、胸苦しさに身の置き所がないような状態なので温胆湯を飲んでいただく。

30分後には、胸のつかえは消え去った。

勝湿顆粒は外からの風湿邪を体が纏ってしまったときに、
二陳湯や温胆湯は体の中に痰湿が居座ってしまったときに用いる。

胃腸が弱い人は、自分の消化ペースを考えながら食べることです。
調子が良いと思っても油断は禁物。

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