江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

三茶 de 大道芸

2010-10-17 23:40:00 | 日記
先週末は三軒茶屋での大道芸。
昨年は私の勘違いから参加できなかったので、
今年何とか出られたのが嬉しい。
そして、
お客さんが待っていてくれた。
食い入るように見ている顔、顔、顔・・・
それが何より嬉しい。

土曜日の初回は、あいあいロード。
なんと、舞台と客席の間を車が通る。
僅か5,6分の「人形の解説」のとき、何台通ったことか。
しかも丁寧な事に、セブンイレブンの大きなトラックが2台も通った。
人形を遣っているときはそんなに通らなかったので気にならなかったが、
「解説」のときは狙い撃ちだった。
私の性分として、こういう時どうしても受けなければならないと思ってしまう。
結局時間を押してしまう結果に。

日曜日は修業時代の先輩の姿が見えた。
終わって挨拶しようと思ったが、どこへ行ったのか分からなかった。
お世話になっただけにお礼が言いたかったが、残念だった。

夜はふれあい広場。
私たちが店を広げるときにはとっぷりと暮れて、照明の中。
私からは、お客さんの顔は陰になって見えないが、シルエットがなんともいい感じ。
お客さんも人形に集中している雰囲気。
1日の終わりにいい空気に包まれた。
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風天と結核

2010-10-13 23:52:14 | 劇評・他
「風天  渥美清のうた」(森英介著 文春文庫)を読んだ。
新聞に載る俳句の記事で、渥美清の俳句を時々目にしていた。
なんともとぼけていたり、飄々としていて、
いつかまとめて読んでみたいと思っていた。
そしてやっと手にしたのが、この本。

読んで、彼の俳句よりもっと興味を持った記事があった。
それは彼が結核に罹り片肺がなくなってしまったこと。
そのことで、音の響き方が違うのだと言う。

(尾崎放哉に)〈咳をしても一人〉という句がある。この役には自信がある。
結核患者の咳は普通の咳ではない。特殊な咳だ。音叉で響くような咳だ。
ー放哉は結核で死んだー                 (渥美の話)

有名な子規の句に、〈柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺〉というのがある。
あれは誰も指摘していないが結核患者の句なんです。お寺の鐘が
ガランドウの肺に響く。                (早坂暁の話)

綺麗な肺をしている私には分かりようもない感覚。
でもだからこそ私は、この感覚から離れられなくなった。

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暖炉

2010-10-12 23:22:11 | 2010 ドイツ公演
私たちがドイツに滞在中、3回暖炉に火を入れた。
その役目はユルゲン。
ところが彼が出張のとき、かなり冷えた日があった。
そこで私が火を入れたのだが、

北海道生まれの私には昔取った杵柄、と思ったけれど、
灰を掻き落とすものが分からない。
まぁ新聞と薪とマッチがあれば何とかなるものと思って、火をつける。
ほうらついたぜ、
火の勢いが強いから、下を閉めてっと
あれ、煙が出てきた、
やば、不完全燃焼だ、
下を開けて
こうすりゃ火の調節ができるか、

と、遊んでいるうち、薪を燃やしすぎた。

暖炉は燃やすことで周りのタイルを暖めて、その余熱で部屋を暖めるのだそうで、
ストーブのように燃える熱で暖めるのとは違うとのこと。
柔らかな暖かさ、そしてほのかに匂う煙、
ホテルに泊まっちゃこういう経験できないと、ちょっと感激。

写真左奥に暖炉が見える。
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煙突掃除

2010-10-12 22:46:17 | 2010 ドイツ公演
どの家も暖炉を使うので、年に1回煙突掃除が来るそうだ。
これは法律で決まっていて、サチコの家に来るのは決まって2月頃だと言う。

写真は隣の家。
ちゃんと煙突に上れるように屋根に階段がついている。

昔我が家はストーブを使っていて、一冬に2回ほど煙突掃除をしていた。
それはいつも親父の役目で、私は手伝いと称してただ傍について
うろうろしていただけだった。
晴れた暖かい日に、親父は煤が落ちないようにそっとトタンでできた煙突をはずし、
雪の上で柄の付いたタワシで煙突の中を掃除するのだった。
白い雪の上にさらさらと落ちる煤。
煙突掃除というと、いつもこの光景を思い出す。

だからサチコのうちも煙突掃除をすると、暖炉からうちの中に煤が落ちてくると
そう思った。
ところが落ちた例が無いと言う。
煙突掃除人はバケツ一杯になった煤を見せるだけ。
時には真っ黒焦げになったはとの死骸もあるそうだ。
でも、どうやって煤を集めるのだろう。
掻き上げるのかな。
サチコには分からないそうだ。
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9月11日(土) ダームシュタット大道芸

2010-10-10 23:50:28 | 2010 ドイツ公演
ダームシュタットは、ナポレオンに征服されたときにできたヘッセン大公国の中心地。芸術の盛んなところだ、とは後で知った。

この街は大道芸をするのに許可書が必要。
これがあれば場所も時間も問われないとのこと。
市内を3ヶ所案内され、ここマークト広場が最も良いように思われた。
ここは繁華街の入り口。
しかし思ったほど人は通らなかった。                  
                          
準備しているときから遠くに坐って見ている人がいたので
声を掛け前に来てもらったが、だんだん離れて行き遠巻きにしか人は集まらなかった。 
立ち止まる人は少なかったが熱心に見ていて、時折歓声が上がったりしていた。

とは言うものの、写真を見る限り、淋しい限りである。
13:00~14:30 通訳の稽古も兼ね人形の解説も入れるが、
そのため2回しか大道芸ができなかった。

大道芸終了後繁華街に入ったら、人通りも多く日当たりの良い大道芸に適した
ところがあった。
そこでは”一人バンド”の大道芸人が人の流れを計算するかのようにゆっくりと、
準備をしていた。

地の利という言葉があるが、これがないとなかなかいい場所を選び出す事はできない
つくづくそう思った。
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