ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『パーフェクト・ゲッタウェイ』

2009-11-22 17:32:57 | 新作映画
(原題:A PERFECT GETAWAY)


----あれっ。ミラ・ジョヴォヴィッチの新作というから、
最近、よく予告編で流れているあっちの方かと思っていた。
「フォーンが言っているのは『フォース・カインド』のことだね。
あちらは、触れてはならないという事柄、
規制があまりにも多すぎるので、公開してから。
実話を基にしたという、その映画とは違って
こちらは完全なフィクション」

----ふうん。どんなお話ニャの?
「これはね。
ハネムーンを楽しむためにハワイにやってきたカップルに襲いかかる
世にも恐ろしいお話」

----“世にも恐ろしい”?
それはまた大きく出たニャあ。
またまた「この映画の結末は誰にも喋らないでください」との
警告つきだよね。
で、どこまで喋ってくれるの?
「じゃあ。まずは簡単なストーリーを。
地上の楽園ハワイ。そこでひと組のカップルが殺された。
ハネムーンでその地を訪れていたクリフ(スティーヴン・ザーン)とシドニー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、
現地で仲良くなった自分の周りにいるカップルたちに疑いを持ち始める。
軍隊にいた男ニック(ティモシ-・オリファント))と、その彼女ジーナ(キエレ・サンチェス)。
刺青をした男クレオ(マーリー・シェルトン)と、その彼女ケイル(クリス・ヘムズワース)…。
果たして犯人カップルは? そして彼らの目的とは?」

----ニャるほど。ミステリーの要素もあるわけだニャ。
「うん。このカップルが、
いずれもそれぞれに犯罪を起こしそうに見える。
たとえば、クレオたちは、それこそ、
これまでのヒッチハイク・クライム・ムービーによく出てきた感じ。
彼らに冷たくしてしまったばかりに…ってやつだ。
もうひと組のニックたちの方は、
徐々に、普通の連中とは違う部分を覗かせてくる。
たとえば、マッチョなクレオが狩りをして捕まえてきた鹿をその場で
ケイルが素手で、調理したりとかね…。
さあ、どっちが殺人犯の本命と、
観る者は推理を働かせながらスクリーンを見つめるってわけだ」

----それはオモシロそう。
監督は誰ニャの?
デイヴィッド・トゥーヒ―
『ピッチ・ブラック』『リディック』などの監督としても知られるけど、
実は、『逃亡者』『G.I.ジェーン』の脚本家でもある。
それだけに、語り口と映像が、なかなか巧くマッチしていて、
あれよあれよと言う間に
観ている者を驚愕のラストへといざなってくれる。
舞台を美しいハワイのビーチとしながら、
そこまで険しい道をトレッキングで向うというのも、
視覚に変化を与え、映画が平坦にならないようにしている。
しかも、女優達のヌード付きだから、
この監督、ほんとうに観客を楽しませる術を知っている」

----それって、めちゃくちゃ誉めてニャい?
「いやあ。でも、
あとで考えたら結論とは矛盾した描き方というか、
観客に対する情報の与え方が公平じゃないような、
そんな感じがしないでもない。
まあ、伏線の張り方とかは上手いんだけどね。
でも、そういうのをもう一度確認してみたくなる
不思議な魅力を持っているのは確か。
ぼくなんか、ほんと、やられたって感じだったからね」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンも、えいの喋り方で罠にハメられたのニャ」ぼくも観たい

※タイトルの意味、最後まで観ると納得する度


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画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。


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2 コメント

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観客に対して (miyu)
2010-01-30 16:57:40
公平じゃないところってのはあたしも一瞬考えたのですが、
ひょっとしたら2人で交わされる会話のことでしょうか?
確かミステリーのルールにそんなのがありましたよね。
でも、この映画の場合、片方が演じる、そしてそれを
もう片方が見届けるみたいな伏線があったから、
あそこもお芝居で、「まぁやだわ!怖いわね~」的な
お遊びだったと考えるべきなのかしら?と思いました。
返信する
■miyuさん (えい)
2010-02-01 23:01:12
こんばんは。

なるほど。あれも「お遊び」か。
そうとれないこともないですね。
だとしたら、ほんとうにあのふたりは
サイコだ!
返信する

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