ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ビッグ・バグズ・パニック』

2009-11-23 20:16:30 | 新作映画
(原題:Infestation)


----あらら。こんな映画、いつ観ていたの?
「う~ん。いつだったかな。
そのうち話そうとは思っていたんだけど、
気づいたら、もう公開直前に…」

----「巨大昆虫VS人類」とあるからには、
これは昆虫パニック映画だよね?
「うん。それもコメディ要素たっぷりのね。
これは昔からよくあるB級(一部の人の)パニック映画」

----それって、どういう意味?
「この映画。
予算上、あまり多くの俳優を出すことはできない。
ということは、いわゆる地球が壊滅状態になって、
みんな逃げ惑うなんて、ロメリッヒ映画のようなシーンは作れない。
じゃあ、どうすればいいか?
で、出来上がったのがこの手法。
主人公が気づいたら、
周囲の人たちはほとんどが昆虫にやられてしまって
繭にすっぽり包まれている。
つまり町には人の姿が見えない」

----ニャるほど。それはいいアイデアだ(笑)。
「さて、
生き延びた彼らにしても、地球の未来を担うようなタマではない。
身内か、せいぜい好きになった人を助けることしか頭にない。
よく考えると、この点は『2012』も同じなんだけどね。
ただ、この映画はその点が徹底していて、
主人公のクーパーは、仕事はできない、惚れっぽい。
ヒロインのサラは、クーパーから思いを寄せられるものの、
まったく相手にしない。
もっと困ったチャンなのがTV局のお天気お姉さんシンディ。
彼女は、どんな緊急事態でもハイヒールは決して脱がない。
しかも男に求められること以外に自分の価値を見いだせず、
どんな時も化粧直しは忘れない。
愛犬を溺愛する武器マニアの元軍人。彼はクーパーの父。
知的障害を持つ心優しく力強いヒューゴなど、
とにかくユニークなキャラばかり。
そんな彼らが巨大な虫に襲われ、半分人間、半分昆虫に。
笑えるのがクーパーの次のセリフ。
『ぼくが、そんな体になっても撃たないでね』」

----ありえない。
「そう。これまでの映画だったらね。
で、こんな連中だから、
たいした活躍は、頭から望めない。
結局は小さなグループ内のお話に…」

----あらあら。
じゃあ、技術面は?
そう、SFXとかはどうだったの?
「ぼくは昔から、そっちには甘いから…。
こういう映画には、ちゃちなくらいのCGが似合う。
あまりリアルすぎないほうが、適度にキモくて適度に笑える。
ということで、これはこれでいいんじゃないかな。
そうそう。お約束で女性はボリュームたっぷりの体。
しかも肌の露出は多かった。
そういう意味でも満足かな」

----そういうところだけは、ちゃんと押さえてるんだから…(笑)。


フォーンの一言「フォーンは、小さな虫だったら食べちゃうかもニャ」
身を乗り出す

※いやいや。連れさらわれちゃう度


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