ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『パブリック・エネミーズ』

2009-11-20 23:39:11 | 新作映画
(原題:Public Enemies)



----『パブリック・エネミーズ』。
これって直訳すると“社会の敵”だよね。
ということは、主役のジョニー・デップは悪役ってこと?
「そうだね。
彼が演じているのは、FBI史上初の
“社会の敵ナンバーワン”に指名された犯罪者デリンジャー
彼は“汚れた金しか奪わない”というポリシーを持っていて
当時の大衆の心をつかんだ、いわば義賊。
そう、これは実話を基にしたピカレスク・ロマンってヤツかな」

----日本で言えば鼠小僧
「う~ん。カッコよさで言えば、まだ『GOEMON』の方が近いかな。
実は、かつてジョン・ミリアス監督が
その名もズバリ『デリンジャー』として
同じ人物を映画化。
デリンジャーを演じているのはウォーレン・オーツ
確か、彼を悩ませるベビー・フェイス・ネルソン
リチャード・ドレイファスが演じていた。
映像的にはノスタルジックな色調で、
でもクラシック・カーによるアクションも記憶に残っている」

----ウォーレン・オーツとはまた渋いニャあ。
「でしょ。それを先に観ているせいか、
ジョニー・デップはイメージがあまりにも違いすぎる。
しかも今回は、デリンジャーが愛した女性に
『エディット・ピアフ 愛の賛歌』オスカー女優マリオン・コティヤール
映画としてもふたりの愛を前面に押し出している。
『愛した女は最後まで守る』『愛したのは、たった一人の女』というようにね。
ただ……」

----ただ?
「監督が、ずっと男の世界を描き続けてきたマイケル・マン。
本来ならば、デリンジャーを執拗に追うメルヴィン捜査官(クリスチャン・べイル)との対決が
映画を牽引していくという描き方になるはず。
ところが今回は、それが分散してしまった。
そこが、今いちぼくがこの映画にノレなかった理由」

----ニャるほど。
だから、なかなか話をしてくれなかったわけか…。
今になって納得。

         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「最近のクリスチャン・ベイル、なんとなく損している気がするニャ」小首ニャ

※この手のノワールなジョニー・デップは『フェイク』がおススメだ度


blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー

コトリ・ロゴお花屋さんもよろしく。

画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。