ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『理想の彼氏』

2009-11-04 22:22:39 | 新作映画
(原題:The rebound)



----“理想の彼氏”って、この若い男の人?
キャサリン・ゼタ=ジョーンズの相手としては
少し役不足な気もするけど…。
「おっ。キツイこと言うね
彼の名はジャスティン・バーザ
実はこの役と脚本に惚れ込み、
自分をずっと売り込んでいたらしい。
その彼をして、相手役がゼタ=ジョーンズに決まったときは、
これで自分が選ばれる望みはなくなったと思ったらしいからね」

----それほどまでに、彼女は大物だってことだね。
で、物語は年上の女性と若い男の恋っていうのでいいのかニャ。
「うん。これはよくある話。
平穏な生活を送る40歳の主婦サンディが夫の浮気を知って
子ども二人とともに家を飛び出し、ニューヨークへ。
そこで、アパートを見つけ、
長年の夢だったスポーツ・チャンネルへの就職も決まる。
残るは私生活の充実。
そんな彼女の前に現れたのが目下フリーター。
子どものベビーシッターを(ナニー)を引き受けてくれた24歳のアラムという男。
このアラムが、グリーンカード目当てだったフランス人の“妻”に
結婚直後逃げられたばかりで落ち込み中。
でも、離婚はしていないんだね」

----ニャんで離婚しないの?
「だって離婚したら、彼女は国外追放。
それはかわいそう…
と、こういう“いい人”の彼は両親と暮らし、愛読書は『ハリポタ』。
ちょっとのビールで酔っぱらってしまう。
まあ、物語の先は読めると思うけど、
高収入、社会的地位を備えていた夫とは正反対。
定職も人生経験もないこの若いアラムにサンディは惹かれていく…。
さあ、人生にとって本当に大切なのは?
というお話だね」

----確かに、先の読めるお話だニャあ。
「そうなんだよ。
だから、どうしても観ていて緊張の糸が途切れてしまう。
脚本サイドとしては、それを分かっていてか、
映画をオモシロくするためのいくつもの“装置”を用意しているんだけどね」

----装置って?
「ひとつは、モンスター・チャイルド。
特に男の子。
もう、危ない言葉を人前でボンボン使っちゃう」

----日本でも子どもが『おしり』とか『うんち』とか言って大人を困らせては、
それで大人があわてるのがオモシロいのか、どんどんエスカレートしていくよね。
で、もうひとつは?
「二人の周囲のキャラクターかな。
なかでもサンディが第二の“婚活”でデートする相手。
これが一見、ダンディなのに、
突然、路上の工事用か何かの公衆トイレに入り、
そこから外にいるサンディに話をする。
この役を演じたジョン・シュナイダー
彼は『爆発!デューク』というTVシリーズで
ポップ・カルチャー・アイコンだったらしいけど、
これはほんとうに楽しかったね。
他にもアラムの友人役のロブ・カーコビッチ
彼も『ノッティングヒルの恋人』リス・エヴァンスみたいな立ち位置で
演じている本人も楽しそうだった。
そうそう、アート・ガーファンクル
アラムの父親役で出演。
さすがに老けてはいたけどね」

----もう。俳優の話ばかり。
結末はどうなるの?これも読めちゃうの?
「うん。途中シリアスな事態が巻き起こって、
トーンが変わっていくけど、
最後は、こうならなきゃ観客が許さないでしょという風に展開。
やはり、安全すぎる映画だなあ。
悪くはないけど…」




         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「護身クラスの先生もオモシロいらしいのニャ」気持ちいいニャ


※デートにはいいかもだ度



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