ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『最高の人生の見つけ方』

2008-03-13 20:52:24 | 新作映画
(原題:The Bluckest List")

----あれっ。ジャック・ニコルソンと
モーガン・フリーマンの間に挟まれているこの人は?
「ありゃりゃ、知らないかな。
俳優としてもよく出ているんだけどね。
彼は、この映画の監督ロブ・ライナー。
『スタンド・バイ・ミー』の監督と言ったら分かるかな。
以後、『恋人たちの予感』『ミザリー』などヒット作を連発。
ぼくは彼の映画よりも、
その父親カール・ライナーの『オー!ゴッド』が大好きなんだけどな」

----あ~あ。そうか。
最近では『迷い婚 すべての迷える女性たちへ』もそうだっけ?
「うん。ちょっとセックス的な表現も入れはするものの、
彼は本質的には
家族で安心して楽しめる映画を作り続けている監督。
映画を離れてたプライベートでも
恵まれない子どもたちの問題などに力を入れている。
でも今回は、その子どもの方ではなく
余命半年を宣言されたふたりの老人が主人公。
勤勉実直な自動車整備工カーターと、
大金持ちの豪腕実業家エドワード。
出会うはずのない二人が、人生の最後に病院の一室で出会い、
死ぬまでに実行したい“棺桶リスト(バケット・リスト)”を作り、
人生のやり残したことを一緒にかなえていくというもの。
映画は、最初はいがみ合っている二人が仲よくなる過程を
よどみなく描いていく」

----でもニャんだか、予定調和って気がするね。
「うん。しかも行く場所がピラミッドだったり、
チョモランマだったり香港だったり。
世界の名所が次々と出てくる」

----まるで 『ジャンパー』みたいだ(笑)。
「配役も、自動車整備工がモーガン・フリーマン、
豪腕実業家がジャック・ニコルソンと予想通り。
ただ、ちょっと変化球も入れてあって、
実はカーターは、家族のために自分の夢を犠牲にしてきたという
忸怩たる思いを抱いている」

----よくできたマジメな男というだけじゃないんだ。
「そう。
それともう一つ、巧いなと思うのは
『死ぬまでにしたい10のこと』じゃないけど、
『スカイダイビングをする』『ライオン狩りに行く』といった
具体的なイメージがつきやすい願望のほかに、
『赤の他人に親切にする』涙が出るほど笑う』
『世界一の美女にキスをする』といった
主観的なものが織り込まれ、
それが彼らの人生と見事に絡み合っているところ。
このあたりが人情派ロブ・ライナーだね」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「なかなか、いい感じだニャ」うららかフォーン


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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mig)
2008-04-27 09:41:44
えいさん☆おはようございます。
ベタだけど、ジャックニコルソンの演技とロブライナーのさすがの演技でしっかり楽しめました
笑いもあって泣けて、、、王道だけど
■migさん (えい)
2008-04-27 13:48:27
こんにちは。

この映画、ロブ・ライナーらしい作品ですよね。
いつもジャブジャブで笑わせて、
そして泣かせてくれる。
でも、今回は最後にストレート。
そんな感じがしました。
世界一の美女にキスをする (かめ)
2008-04-28 01:53:47
えいさん、コメントありがとうございます。

終盤で孫にキスをされている、どこか落ち着かないニコルソンの表情良かったですね。

ロブライナーらしい、品のいい作品ですね。
前作の「迷い婚」(この邦題は嫌いです)も良かったですし。
やっと意味がわかりました(笑) (rikocchin)
2008-04-28 23:53:15
えいさんがおっしゃっていた、「『かもめ食堂』に出てきたおまじないの由来」の意味が、どこかのブログでも話題になっていたので、やっとわかりました(笑)
アメリカン像の背中ってかんじでしたが、私はこの作品が大好きです。後半部分は意外な展開だったけど、ラストの雪山のシーンは、悲しいはずなのに、なぜかにんまりと笑顔で鑑賞を終えることができました。
■rikocchinさん (えい)
2008-04-29 11:41:48
こんにちは。

あれっ。ここに『かもめ食堂』のこと書いたっけな?
と、記憶をめぐらせて納得。
rikocchinさんのところに、ずいぶん前にコメントしていたのでした。
ということは、『かもめ食堂』をついにご覧になったのですね。

ラストの雪山は、それこそ
そういうことだったのかと、
少し微笑ましくも、胸がきゅんとなりました。
世界旅行 (たいむ)
2008-05-10 15:27:16
えいさん、こんにちは。
>-まるで 『ジャンパー』みたいだ(笑)。
世界旅行を楽しむ作品ではありませんが、コレはこれで素晴らしかったです。
それぞれのご当地衣装を身にまとうところも良かった!

久びさに良い作品に出会えましたw
「泣くまで笑う」は一緒に泣き笑いしてしまいましたしw
こんにちは (えめきん)
2008-05-11 09:10:23
人生の最後という重いテーマの中に、ユーモアや感動が一杯詰まってましたね。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン、二人の名優の演技が素晴しかったです。

えいさんの言うとおり、主観的な項目の達成の仕方が実に見事でしたね。「泣くほど笑う」辺りから涙腺が緩みっぱなしでした。
■たいむさん (えい)
2008-05-11 12:26:37
こんにちは。
世界旅行は、やはり一つの夢なのでしょうね。
ぼくも若い頃はそうでもなかったのですが、
いまになって、あそこにも行きたい、
ここにも行きたいと思います。

そんな理由で、ちょっとやっかんでいるのかも。
思わず『ジャンパー』を引き合いに出してしまいました。
■えめきんさん (えい)
2008-05-11 12:56:37
こんにちは。

「世界一の美女」とはだれか?
「美」の価値なんて、
人それぞれ違うのだということを
改めて知らされた気がします。

ということは、
それを発展して考えるならば
「幸福」の基準も
人それぞれの「考え方」で変わってくる。
この映画は、そんなあたりまえでいて
つい忘れてしまいがちなことを
思い起こさせてくれました。
Unknown (ホーギー)
2008-05-11 20:38:25
はじめまして、ホーギーといいます。
私も今日、この映画を観てきました。
名優2人の出演とストーリーがとても
面白そうだったので、前から楽しみに
していましたが、期待通りの内容に
大満足です。
この映画を観てあらためて生きることに
ついて、考えさせられました。
ということで、これからもどうぞ
よろしくお願いします。
なお、TBもお願いします。

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