マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『ボストン美術館 ミレー展』を観る

2014年12月25日 | 映画・美術・芝居・落語

 12月24日(水)、三菱一号館美術館で「ボストン美術館 ミレー展」を鑑賞してきた。

 東京新聞販売店の読者サービスの抽選に応じての当選。こうやって手に入れたものはそう価値が高いとは思えないのだが、美術館チケット売り場で入館料を見て驚いた。大人1600円とある。この建物へは昨年の7月6日に、新協建設主催の”訪ねる会”で訪れたが、入館は初めて。三菱美術館は友の会の会員になるにしても、年会費1万円とお高い。サントリー美術館の年会費5000円と比較するとよく分かる。

 

 




 例によって横道の話が長くなってしまったが、この「ミレー展」、絵画を観る楽しみを改めて教えてくれた。
 ミレーは1814年、フランス・ノルマンディー地方の、海辺の小さな村に生まれた。その生誕200年を記念しての展覧会。ボストン美術館に所蔵されている多くに作品が展示されていた。
 「種まく人」などでは、労働に精を出す農民の写実的な動作が美しく見える。プロレタリア絵画とは呼ばれないのだろうが、今までの高踏的な絵や、貴族的な絵画から見れば、革命的な題材だったのだろう。フランスでは絶賛のみならず、多くに批判をも浴びたそうな。
 私は気に入った絵の絵葉書を購入した。右写真に見る「馬鈴薯植え」はその1枚。ロバの傍らに子供を寝かせ、馬鈴薯の種をまく夫婦ふたり。平安で穏やかな日常が凝縮・象徴されている。

 一方、彼はファンテーヌブローに定住し、その森の様々な風景を描いたが、細道や小川やブナの古木などの、鬱蒼とした風景は、北八ヶ岳や奥秩父の山々を歩いているとき見た光景と似ていて、しみじみと懐かしく感じられた。日本の絵を観ることの方が多かった私には、バルビゾン派の絵画は新鮮だった。



     (刈入れ人たちの休息)



 
 (日没前の光に照らされるイガマメ畑)     (糸紡ぎ、立像)


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