昨日の12月22日(月)は冬至だった。天文学的には太陽黄径が270°になる瞬間。昼が一番短い日。昨日の、日の出から日の入りまでは9時間45分しかなかった(日の出時刻はまだ遅くなるが)。この日はゆず湯に入り、かぼちゃを食べると風邪を引かないと言い伝えられている。風物詩に関心の薄い私だが、文京区の“シニア入浴シール”12月分が余りそうなので、「ふくの湯」へ出かけ、かぼちゃ半分が冷蔵庫に眠っていたので、妻にかぼちゃスープの調理を頼んだ。
「ふくの湯」到着は16時45分。何時もより凄く混んでいた。カランは数か所しか空いていない。私の記憶とは異なり、ゆずは個体で浮いているのではなく、湯船に繋がれた袋に入っていた。一人しか入れない、甕風呂でのんびり湯に浸かりながら、ゆず袋に触ると、袋の中でゆずは割れていた。店主が新たに入れたゆずは割れてはいなかったから、時間が経過すると割れてくるのかと想像した。
心なしか、何時もより温まった感じを抱きながら帰宅すると、妻はかぼちゃを煮ていた。その柔らかくなったかぼちゃをバーミックスで粉砕し、後は調味料を加味し、とろ火で長時間煮込んでいた。私の仕事は、2ヶ月前に、かなり固かったかぼちゃに包丁を入れ、ハーフにしただけ。このスープに出会い、終戦後沢山食べさせられて嫌いだったかぼちゃを好物へと変化させてくれた妻に感謝。
実は昨日は新月でもあった。かって冬至は、新年の初日とされた日。一方、新月は月の初日。両方の初日が重なるのは珍しく、それだけ目出度い日とされてきた歴史があるらしい。“朔旦(そくたん)冬至”と呼ばれることを、ネットサーフィンしているときに知った。次は19年後とか。今年の元旦は新月だった。私がよく利用するホームページ“月齢カレンダー”(http://koyomi8.com/moonage.htm)で調べると、次に、元旦が新月と重なるなるのは2033年。こちらも19年後だ。この19を、私は数値で上手く説明出来ない。
ただ、今年の元旦(20時)が新月で、そこから12回目の新月が12月22日(11時)であったことから、この間の経過日数354日13時間を12で割ると29,54を計算で導き出すことができる。月齢29,53日の良い近似値となっている。
何故冬至にゆず湯であり、かぼちゃなのだろう?かぼちゃはこの時期まで保存が効き、栄養的(ビタミンAやカロチン)にも望ましい野菜なのだろうか。ゆず湯は格別に温まるから、が私の実感。
(以下の写真は、今朝「ふくの湯」で撮影したもの)
(甕風呂)
(丸山清人さんが3年前に描いた富士山)