マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

消えゆくのか「富士見坂」

2011年11月17日 | 身辺雑記

 ”銅御殿その3”のブログを差し置いて「富士見坂」に触れます。既に東京新聞や朝日新聞の記事でご覧になった方もおられるかと思いますが、朝日新聞11月9日(水)夕刊には、”都心から消えゆく「富士見坂」”と題する記事が載りました。実際に富士山を望むことの出来る都心の唯一の富士見坂が、荒川区西日暮里にある「日暮里富士見坂」。新宿区に建設予定の高層ビルの完成によって、都心での、富士山が見える坂が無くなろうとしていると書かれています。

 11月と1月には、富士の山頂に、夕日が輝くように沈んでいく”ダイヤモンド富士”を眺めようと多くの見学者が訪れ、私も何度かここからの撮影をした事がありました。台東区と文京区と高層建築情報を共有して来た荒川区は、ビルを建設する住友不動産に景観への配慮を求め、国にも景観保護の要望をする予定だそうですが、その様な景観保護の有効な規制の無い我が国では、見通しは暗いようです。






 受身の行動ですが、消え行くかもしれない富士見坂からの富士の眺めを写真に撮っておこうと、快晴で、風の強かった昨日、日暮里富士見坂に出向きました。ラジオ体操終了後、この日は散歩を止めて自転車を走らせました。富士神社から僅か8分で富士見坂到着。この坂かなりの高低差があります。残念ながら、最後は自転車を手押ししての到着です。予想通り、約100kmも離れた、雪冠の富士がばっちり見渡せます。(写真:11月16日撮影)



 9日の朝日新聞に掲載された写真(右の写真)には、新宿のビルが完成されたときに隠れてしまう富士山の様子がオレンジの線で説明されています。上の写真と見比べて見て下さい。
(写真:11月9日の朝日新聞夕刊より)







 この富士見坂は上野台地と谷中を結ぶ坂です。その上野台地上には谷中墓地もあります。谷中墓地に立ち、谷中と反対側の海側を望むと東京スカイツリーが良く見渡せます。そちらをも撮影に訪れると、丁度太陽がツリーの真後ろの位置にありました。(写真:11月16日撮影)






 今の時期、この辺りでは、太陽は東京スカイツリーの後ろから昇り、富士山の後ろ辺りに沈んでいきます。その両風景を眺められる上野台地。眺望も文化遺産の一つと捉え、保護されるべき時期に来ていると思います。
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。