マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

妹からの誕生日プレゼント

2023年10月04日 | 身辺雑記

 8月だったか、妹が夕食持参で、わが家にやって来た時に、一枚のパンフレットを私に見せながら、「お誕生日のプレゼントをするからどの色が好み?」と聞いて来た。古希や還暦のお祝いには互いにプレゼントを贈ってはいたが、特別の誕生日ではない時のプレゼントに私が吃驚すると、妹は言った。「今までだったらサッチャンからの誕生日プレゼントがあったでしょうけれど、これからはそうはいかなくなってしまったから、私からプレゼンを贈るよ」と。その心配りが非常に嬉しかった。
 パンフレットには牛革のスマホポシェットが幾つか載っていたが、私は躊躇わずにオレンジ色のポシェットを指さした。10月1日で満82歳を迎えてしまった。体力の、その中でも特に足の筋力の衰えを実感し、脚こそわが命と思い込んでいた私は、寂しく無念の思いにかられ、落ち込むことの多い日々だが、このプレゼントには嬉しいだけでなく元気付けられもした。人気のある製品らしくまだ手元に届いてはいないが心待ちしているところである。
 身内の兄が書くのもなんだが、妹は心優しく親切で、人の世話を焼くのが好きな人柄である。多くの人に愛され、「宏子さん、宏子さん」と頼りにされている。良く、仲の良い兄妹ですねと言われることが多い。性格が似ている面もある。中学校卒業以来、お互いに助け合わなければやっていけない家計環境も大きく影響していると思う。妹は中学を卒業すると金融機関で働き始めたが、一般的に金融機関は他の職より給料の面で恵まれており、私が勤めを辞めて大学に入学してしまってからは、妹の給料が大きく家計を支えていたのだ。(私も奨学資金を受け、家庭教師で稼いではいたが)。母も働いていたが、それだけでは不十分で、兄妹が力を合わせて家計を支えてきた、いわば戦友だったことが、仲良く過ごしてきた根っこにあると思っている。
 妹が務めた金融機関での仕事は、お客さんと接する窓口業務で気を遣わねばならないことが多く、数年の勤務でそこを辞め、その後製図の仕事に従事する会社に転職し、結婚後も子育てが一段落すると又働き始めた。妹も私も長期に亘って働いて来たのだった。妹の子供3人ともそれぞれ結婚し、4人の孫にも恵まれ、かっては海外旅行が趣味だったが、今は夫婦して御代田の別荘生活を楽しんだり、東急ハーベストクラブで過ごしたり、あちこち国内旅行したりの恵まれた生活をしている。その様な余裕が、私へのプレゼントにも向かう気持となって現れたのだろうと思っている。


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