マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

家人の家事(男の家事かな)・・・妻の投稿から

2021年10月22日 | 身辺雑記
 今週は楽をします。妻がとあるところに投稿した「家人の家事」に私が登場していますので、それを借用しました。“家人”という表現は、とある方に注意されて以来私は使用していませんが、妻は、妻が夫を家人と呼ぶのは問題ないと考えているらしく、原文に何ら変更は加えていません。 
 『暮らし始めた頃、実に何もできないことを知った。「戦争未亡人」の子だから、おぼっちゃま育ちのわけがない。定時制高校→授業料の安い国立大学→改めての社会人 というまぁ結構苦労人の経歴であるが、そういう人は家事力もあると思っていた私は、世間の男たちを知らなかった。家人は、母親と妹というふたりに支えられて、高校時は昼は正規の勤め、大学時はアルバイトで稼ぎまくるという生活で、考えてみりゃ高度経済成長期の「猛烈社員」みたいな生活だったのだ、とは後で気がついたこと。
 ふたりでいるうちは。ごみで死にはしないから掃除は毎日じゃなくてもよかろうし、洗濯だって枚数揃えればいい、飲んだくれてそのまま寝てそのまま出勤したって(極稀ダヨ)誰が気づくわけもない。
 子が生まれてからは、男の家事で一番やりやすくカツ上達するのは、育児 と気づいた。保育園対応なんて、最高。勤務先を近くにできたので、専ら「送」は専門だった。何十年も前の話である。週明けにシーツやカバーの交換をしていると、「後光がさす」と褒めてくれるママもいたり、少し位時間に遅れたって、私には何かと「愛情が薄い」とか尖んがってくれる保育士さんたちも寛容だった。
 そしていよいよ今。家人の日常の家事は、食器洗い ごみ出し 朝の☕ 奇数日のスムージー 朝の掃除機かけ ベランダの水やり 週1の風呂掃除、炒め物などの調理、炒り(丹波)黒豆の黒酢漬け…と見違える程だが、一番は外廻り、買物と3区立図書館の本の借り・返却である(長時間歩くと死にそうな位の足の痙攣が出るようになってから、私はせいぜい3千歩程度に留めている。これが、コロナ禍下の外出減少とアイマチ足の機能の退化に繋がる不安はあるのだが)。これらが、ともかくこの分子が、まともに食事をしたり、文化生活を送っていられる原動力と言える。
 
 『九十歳のラブレター』(加藤秀俊)という作品がある。家人が借りてきて、「あぁ好みみたい」と思ったが、読み易くさらさらと読み終えた。小学校の同級生だったというおふたりだが、加藤さんは著名な社会学者で、その83年間は、日本の社会世相史ともなっている優れた著作と思う。
 それはさておき、「あなた」の亡くなった朝、加藤さんは「いつものように朝食の準備をはじめた」「果物は季節のナシとブドウ…ブルーベリー入りのヨーグルト…野菜ジュースをそれぞれの食器に用意し、コーヒーメーカー…セット…あなたのゆで卵は半熟で七分半、ぼくは…コーンフレークスとミルク…いつもかわらない我が家の朝食メニュウー」。心筋症の入退院と骨粗鬆症の「あなた」に代わり、数年来の加藤さんの役目だったそうだ。
 そこで思ったことは、これ位なら不器用な家人にもできるぞ、ナニセ習慣化すればという自信を持ってるからね。

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