マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『日航123便 墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る』(著:青山透子)を読んで(その2)

2018年08月14日 | 読書

 上野村小学校の文集『小さな目は見た』からの目撃情報以外に自衛隊員の目撃情報がある。群馬県警発行の冊子『上毛警友』に『日航機大惨事災害派遣に参加して』のタイトルで、群馬県吾妻郡東村に帰省していた自衛隊陸曹は「・・・午後6時40分頃、突如として、実家の上空を航空自衛隊のファントム2機が低空していった」と書いている。自衛隊員による自衛隊機の目撃。これは非常に確かな目撃情報だ。
 この自衛隊陸曹の目撃と児童文集から、青山さんは、「ジャンボ機を航空自衛隊のファントム2機が追跡していた。まだ明るい墜落前にファントムは日航機を追尾し飛行状態を確認した。墜落場所を一晩中確認できなかったという言い訳は通用しない」と書いた。自衛隊はジャンボ墜落直前に飛んでいたファントム2機の存在を隠し続けている。青山さんは「これは事故ではなく事件ではないか」と推測したのであった。

 さて③「真っ赤な飛行機が飛んでいた」との目的情報について。
 
児童文集のなかに「午後7時少し前、ぼくの家の人は、真っ赤な飛行機を見たと言いました。・・・」とあるが、それ以外に、わざわざ青山さんを訪ねて来て、当日の様子を語った小林美保子さんの証言がある。
 小林さんは当時藤枝市にある会社に勤務していた。帰宅途中の18時30分頃自分の後ろから飛んで来た、低空飛行しているジャンボ機を目撃した。 
「・・・貨物室のドアがある様な場所、そこが真っ赤に抜けたように見えたんです。・・・」と語っている。その目撃情報を、飛行機の模型を使って絵に描いてたものが右上の図である。地上から見上げて見えたものは、破壊されたとされる垂直尾翼ではなく、胴体部分に位置する赤色の物体だった。 
 この目撃情報に異議を申し立てる側からは色々な反論が出来るだろう。捏造目撃ではないか。目撃者の勘違いではないか。裁判で争わねばならないような場合に証拠能力は無い、等などの。青山さんは小林さんから直接話を聞いて”これは信じられる話だ”と直感し、文集の証言と併せて重要な証言と考えたのだ。
 1985年当時、米国は複数の日系企業とミサイルプログラムの共同開発を進めていて、その企業の研究者は「米軍と日本の自衛隊が実際に古いジャンボ機を飛ばし、炸裂なしのミサイルを発射させる実験を行った」と語っている、とも書いた。
 更に、⑤米国の航空便墜落事故の元調査員6名の発言に「米国のトランスワールド航空800便の墜落原因は米軍のミサイルによる誤射の可能性が高い」とあると書いた。

 以下は私の読後感を交える。
 私は「ジャンボ機墜落の原因は米軍のミサイル誤射」との推定仮説は、その可能性は高いだろうなと思いつつ、一方では、それを証明するにはより具体的・物理的が証拠が必要だろとも思う。だが、その目的の前には大きな壁が立ち塞がっていることも又事実だ。例えば 
 2015年8月12日、推定飛行ルート真下とされる伊豆町沖合2.5Kmの海底から123便の部品を発見したとの、テレビ朝日のニュースが流れた。当時の事故調査官は「こういう残骸をさらに分析することで事故の詳細が明らかになる」と述べている。それに対して運輸安全委員会は「すでに事故調査は終了しており、コメントは差し控えさせていただく」と述べたに過ぎない。青山さんは国際民間航空条約5章13項「調査終了後に、新しくかつ重大な証拠を入手した場合は、調査実施国は調査を再開しなければならない」に違反していると述べている。
 一昨日が事故から丁度33年目だった。青山さんは、色々な事を教えてくれた先輩を亡くしたという当事者意識から出発して、再発防止を願い、墜落原因究明に取り組んで来た。自分の仮説が正しいか否かが、多くの人々の話題になり、公の場で議論されることを望んでいるだろうなと思う。
 この本と『天空の星たちへ』を読み進んでいくうちに、姪が青山さんの10数年後輩に当たることを知り、より興味深く読むこととなった。
 本書の最後で彼女は「未来のためにすべての情報が公開されることを訴え続けなければならない」と書いた


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2022-03-11 16:17:19
妄想も甚だしい。飛蚊症ではないか。
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