マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『旧朝倉家住宅』へ

2010年06月08日 | 東京散歩

 『東京ひとり散歩』で「地主と建築家」と題されて紹介された代官山、東急東横線を代官山駅で下車します。
 改札を出て、そのまま暫く進むと旧山手通りにぶつかります。歩道橋を渡り青葉台方向に進む左手に、旧朝倉家住宅、代官山ヒルサイドテラス、デンマーク大使館などが並びます。その3階建(見た感じですが)のヒルサイドテラス全部で7棟あり、37軒のお店が入店しています。普通のマンションにこれほど多くのお店が入っているのを他には知りません。そのC棟1階に「サンドイッチ」店はありました。私はサンドイッチファンで、池内紀さんの本で紹介されていた代官山を訪れたくなった理由の一つがそこにあります。

 11時半、開店と同時に入店しました。残念ながら好物のカツサンドはありません。次善の策としてハムサンドを注文。食パンの耳を切り落とさないで軽く焼かれたトースト2枚にハムが挟まれ、ホークとナイフが添えられて出てきました。初めての経験です。ナイフで4分割し頂きました。高級なハムを使用しているのでとても美味です。ただコーヒーとあわせて2000円弱のお値段、定年退職者が何度も通うには厳しい値段設定でした。
(写真は「TOM’S SANDWICH」店)




 C棟とE棟に面して「猿楽塚」があり、これが現在の猿楽町の名前の由来だそうで、2つある塚の間を鎌倉街道が通っていたとも書かれています。その道の痕跡を捜し求めたのですが見当たりません。その点は諦めて旧朝倉家へと歩を進めました。(写真は猿楽塚)







 その旧朝倉家住宅、入場料金が大人100円とお安く、65歳以上は無料です。今日は庭園拝観の後、住居内に入りました。(写真は旧朝倉家住宅玄関)










 渡されたパンフレットには≪旧朝倉家住宅は、猿楽町の南西斜面を利用して東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎治郎によって大正8年に建てられました≫とあります。今年で築91年と言う訳です。関東大震災や太平洋戦争などでの焼失を免れ、幾く変遷を経て、平成16年には重要文化財の指定を受け、現在は渋谷区が管理しています。(写真は庭側から見た建物)




 建物は大きな和風住宅ですが、洋間も備えています。主屋は2階建てで、1階部分だけで和・洋合わせて9つの部屋が公開され、2階に上がると大広間前の廊下からは庭園が見渡せます。多分ここからは目黒川の清流が眼下に拡がり、大きく見える富士山が望めた事でしょう。今は樹木に遮られていますが、絶景が展開された事が容易に想像出来ます。庭園は崖線を上手に利用した回遊式庭園で、石灯籠が巧に配置され、秋の紅葉もさぞ見事だろうと思われる木々が豊富です。樹木一本一本にナンバー札が張られ、管理に気を配っている事が伺い知れます
。(写真は庭側から見た建物)


 旧朝倉家住宅を後にし、裏を巻くようにして下る坂に出ました。左祏天寺道・右大山道と刻まれた石碑が置かれ、ここが鎌倉街道であったかと推測しました。(写真は分かれ道を示す石碑)











 その街道の、昼なお暗かったであろう暗闇坂(別名目切り坂)を下り、目黒川に出て引き返し、今日の代官山散策を終えました。(
写真は鎌倉街道の暗闇坂)










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