なんかもう見たい作品が次から次に生えてきて大変です。というわけで今日見てきたのはこの作品!
「さらばあぶない刑事」と言っておきながらやはちというかなんというか、あの二人が帰ってきた!
本作は「あぶない刑事」劇場版シリーズの第8作目にして2016年公開の「さらばあぶない刑事」の直接の続編。
前作ラストでニュージーランドにて探偵事務所を開いていたタカ&ユージですが、なんやかんやあって探偵免許を剥奪され、結局横浜に戻って探偵事務所を開きます。そこに現れた最初の依頼人は、なんとタカ&ユージの娘!?
いやー面白かった! 本作の味わいはあれですね、「シティーハンター新宿プライベート・アイズ」と同じ味わいですね。ラーメンを頼んだらラーメンが出てきたという。作品としてのノリも同じだしな。
そして本作の味わい、「あの頃(※各々任意の年代を代入してください)」と変わらない、そのまんまの味なのがとてもいい。
タカこと鷹山敏樹を演じる舘ひろし氏は74歳、ユージこと大下勇次を演じる柴田恭兵氏は72歳という高齢にも関わらず、もう完全にノリがあの頃と同じ。
昔のヒット作の直接的な続編は、「出演者が高齢である、亡くなっている」というシンプルな理由でハードルが高いものですが、本作のメインキャストはそのまま続投されているのが本当にありがたい。そして時を経てノスタルジーに浸ることなくみんながみんなあのときのまんま、「若い頃の再現」ではなく「若かろうが年取ってようがカッコいいヤツらはいつでもいつまでもカッコいい」というのがなんだかんだでいいトシになってしまったわたくしのようなかつてのキッズ現おっさんには刺さるわけですよ。そして「あぶデカ」を本作で知ったような若い世代にも刺さったことでしょう。カオルちゃんを演じる浅野温子氏とかもう完全にノリがあの頃のまんまで大笑いしてしまった。
「大馬鹿者!!」のセリフでおなじみの近藤捜査課長を演じる故・中条静夫氏も実にいいタイミングで出番があるのがニクい。
かくのごとく本作は完全に「あぶデカ」のノリ、換言するなら80年代アクションドラマのノリをこの令和の時代に億面もなくやっている作品です。しかし本作は前述の通り、ノスタルジーや回顧趣味といった後ろ向きな慰めではなく「カッコいいものはいつでもいつまでもカッコいい!」という前方への強力なベクトルを持った作品です。
古さよりも先に作品の魅力の強固さを思い知らされた感じですね。タカとユージのくだらないやり取り、激しいガンアクション、カオルちゃんのコスプレ、そしてラストバトルでの「あぶデカ」のアクションシーンのアイコンのひとつとも言えるタカのバイクに跨ってのショットガンなど、「あぶデカ」に欠かせない要素は完璧に揃っているあのときそのまんまの「あぶデカ」でした。この令和の世にこれだけコッテコテのアクションドラマをやるのって相当勇気が要ったんじゃなかろうか、というのは余計な心配だよな。
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