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塚口サンサン劇場「K.G.F. Chapter1&2」連続マサラ上映入坑してきました!前半戦

2024-07-13 23:13:27 | 映画感想
 先週RRRマサラ上映、そして一昨日RRR最終上映が終わったばかりだというのに塚口はまだまだ止まりません。3時間ずーっと見せ場のインド映画みたいだな。「子は親に似る」と言いますが、映画館も上映作品に似るんでしょうか。
 というわけで今日見てきたのはこの作品!
 
 
 戸村支配人の前説によればなんと本作上映1周年だとか。その記念すべき日に我らが悪党(ヴィラン)ロッキーを称えられるとはなんという幸福か。
 しかし個人的なことを言えば今回はちょっと準備不足でした。
 RRR最終上映の際に今日のための音だけクラッカーを買おうと思ったんですが、なんかもうイナゴの大群が通り過ぎた畑みたいに完全に狩り尽くされていました。ちなみにこないだのRRRマサラのときに音だけクラッカーを狩り尽くしたのはわたくし人形使いなので自業自得とも言えます。因果は巡る。
 そして今日も早めに塚口に到着してダイソーに行ったんですが残念ながら在庫は補充されておらず。なので今回はリングベルと己の肉体のみでの参戦となりました。
 みんなどんだけクラッカー買ったんだろうか。
 今週は関西圏……にとどまらず全国各地でお花紙とクラッカーが大量に売れて日本経済回りまくりだったのでは。マサラ上映は経済を動かす。
 しかし今日は比較的天気も良くて良かったですね。特に塚口のマサラ上映は遠方から来る人や仕事帰りなどで時間ギリギリで来る人も多いので天気がいいのは本当にいいこと。
 恒例の待合室ではさっそく大量のおみやげというK.G.F.愛がブローニングM2機関銃ことビッグ・ママの銃弾のごとく降り注ぎ蜂の巣にされてしまい、リュックサックがパンパンに。
 
 
 塚口の応援上映やマサラ上映の際には、みなさんさまざまなお土産を用意しているんですが、まあどれもこれもとんちと工夫が素晴らしい。毎回作品ごとに手を変え品を変え、バラエティ豊かなお土産を頂いています。
 どれも素晴らしいものばかりでしたが、今回は特に「からしれんこん」をシールで無理やり修正して「からしにこふ」にした辛子蓮根風味うまい棒を持ってきた方にお土産部門MVPを差し上げたい。どっから思いつくんだよこんなの……。
 今回はコスプレの方もいつも以上に多かった気がします。主役であるロッキーやリナはもちろんのこと、名もなき一般坑員のコスプレしてる人とかいてコスプレ班の層の厚さに改めて驚愕したわたくしでした。
 といった感じでいつも通り上映前からアクセル全開です。塚口の辞書にペース配分という文字はありません。
 しかし、ここからさらに車の床踏み抜く勢いでアクセルベタ踏みになるのが我らが塚口。
 恒例の上映前のスクリーンはこんな感じ。
 
(※わたくし人形使いは愚かにも誤って上映前スクリーンの写真を削除してしまいました。今後このようなことがないよう十分に注意するとともに、本件につきまして深く陳謝いたします。てへぺろ☆)
 
 こないだのRRRマサラ上映のレポでも書きましたが、わたくし人形使いのコミュニケーション能力はヒメマルカツオブシムシ以下なので普段は知らない人に話しかけるとかとてもじゃないけどできないんですが、応援上映やマサラ上映の際にはMPを振り絞ってお隣の方に挨拶するようにしています。
 今回はお隣の方はかたやはるばる新潟から来られた方、かたやお友達といっしょに大量の紙吹雪を持ってこられた方でした。北は北海道、南は沖縄から、塚口のマサラには遠方の方も数多く来られていて、本当に全国から愛されている映画館なんだなあと思いました。そしてお隣の方がお友達と「塚口にホテルを併設してほしい」と話されているのが聞こえて心の中で全力で同意していました。サンサン劇場はもういち都市として「地方自治体サンサン劇場」になってもいいのでは。
 今回はチケット争奪戦の際に3回も弾かれて席を選んでいる余裕がなかったのでいつもより後ろの方だったんですが、後ろの方から改めてこの光景を見てみると改めて「ここ本当に映画館?」(いつもの)といった光景で壮観ですね。なんだよ「これから都落ちします」みたいなその大量の荷物は……。
 そしてみんなが席につき、ざわついていた館内が少しずつ静かになってきたところで……我らが戸村支配人の登場だ! サラーム・トムラ・バーイ!!
 お客が芸達者なので劇場側も負けてはいません。ロッキング・スターことヤシュ氏演じるロッキーのあの名台詞を再現した前口上に館内のテンションはねぶた祭り20年分くらいの熱量に。どうなってんだよ毎回。もうこの時点で場内真ん中の通路は紙吹雪で埋まってます。
 そして今回も、初K.G.F、初マサラ、初塚口の方がけっこうおられて場内から温かい拍手が送られます。塚口で応援上映やマサラ上映をやるたびに必ず初鑑賞、初マサラ、初塚口の人がいるのってすごいことですよね。というかもうそろそろ塚口も4スクリーンでは限界なのでは。ここはひとつさんさんタウンを丸ごと乗っ取ってですね。
 そんな感じでブチ上がったテンションのまま上映開始!
 そして絶賛上映中「SALAAR サラール」の予告でさらにテンションがブチ上がります。もうこの時点で普通の映画3本分くらいのカロリーを消費してますよね。塚口の業態が「映画館」なのは無理があると常々思っています。
 そしてこのレポも2000字超えてようやく本編開始ですよ。
 
「TWIN」「うおおおおおおおお!!!!」
「K.G.F」「うおおおおおおおお!!!!」
「ROCKING STAR YASH」
「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
 
 スクリーンにはまだ文字しか出てませんが揺れてる揺れてる。座席が揺れてる。床も揺れてる。
 それも無理からぬこと。だってロッキーがあまりにもカッコ良すぎるから。
 わたくし人形使いは本作をもう何度も見てるんですが、見るたびに「映画って人間の『カッコよさ』をここまで引き出せるものなのか」と驚嘆せずにはいられません。
 ロッキーを演じるヤシュ氏がそもそもカッコいいんですが、本作ではカメラアングル、BGM、陰影、そして空気感、あらゆる要素を使ってヤシュ氏の持つカッコよさを最大限に引き出している。
 ロッキーのカッコよさの真髄は、その洒脱な台詞回しに依る部分が大きいと思うんですよね。みんな大好き「暴力、バイオレンス……」は言うに及ばず、各所の台詞回しが実に機知に富んでいる。「真似したくなるセリフ」って魅力の証だと思います。Chapter2にも大好きなセリフがあるんですがそこはあとのお楽しみ。
 もうロッキーが何をしてても客席からは歓声とクラッカーと紙吹雪が止まりません。基本的にロッキーの体の一部がスクリーンに映ってたらみんな大騒ぎ。なんならロッキーが画面に出てなくても「Rocky」の名前が入ったバイクがスクリーンに映っただけで大歓声だからな。
 そしてChapter1の盛り上がりのクライマックスの一つ(クライマックスが複数あることに今さら疑問を挟んではいけない)であるロッキーがリナに一目惚れするの巻のシーンの盛り上がりがまあすごい。ロッキーのマイベストダークヒーローしぐさである「掴んだ敵の手で自分の髪をなでつける」のところで思いっきり「ここすきーーーーーッッッ!!」って叫べたので満足です。
 あと今回見てて思ったんですけど、ロッキーだけじゃなくてリナも明らかにここで一目惚れしてるよな。
 これだけ盛り上がっててまだ盛り上がるところがいくらでも残ってるのが本作のすごいところ。次はみんな大好き「Salaam Rocky Bhai」をスタンディングで大合唱!!
 ここがどれだけ盛り上がったかは文字通り筆舌に尽くしがたい。だいたいこの作品を見てマサラ上映で「Salaam Rocky Bhai」を場内全員でクラッカーと紙吹雪撒き散らしながら絶唱したくならない人間なんて現在過去未来すべての時間軸において存在するわけがないんですよ。やりたかったことをやらせてくれる映画館、サンサン劇場。
 わたくし前述の通り今回はリングベルのみ参戦だったんですが、右手振りすぎて肩からすっぽ抜けるかと思いました。明日は筋肉痛が確定している人も多かろう。
 ここの一体感、本当に素晴らしかった。今日のシアター4に集まった人々だけでなく、スクリーンの中でロッキーを称える民衆とスクリーンの外でロッキーを称える我々もまた一体となっていた。
 このブログで何度も何度も言ってることですが、塚口の応援上映・マサラ上映はスクリーンの中の物語と一体となれる、映画という作品の一部になれるという未曾有の体験ができます。そりゃあ北海道やら沖縄やらからわざわざ宿を取って新幹線に乗ってくる人がいるわけですよ。こんな映画館ほかにないですよいやマジで。
 そんな感じでもう終わった気になってますが、こんだけ盛り上がってて1、2合わせた作品全体の尺的には4分の1くらいなのがすごいというかなんというか。作品のストーリー的にもここからどんどん盛り上がっていくんですよね。
 Chapter1のラストパートとなるロッキーがガルダ暗殺のためにK.G.Fに潜入するところで紙吹雪が実にいい仕事してるんだよな。画面の中から荒野の砂埃が吹き付けてくるようなあの館内の光景はこのあと関西キネマ倶楽部さんがしっかり撮影してくれてると思うので必見。本当に幻想的だった。
  Chapter1のラスト、奴隷たちに紛れてカーリー・マーの儀式に紛れ込んだロッキーがついに組織の重鎮のひとりであるガルダの暗殺に成功するシーン。ロッキーはあそこでK.G.Fの奴隷たちの心をつかみ、彼らの救世主と崇められるようになります。あのシーンでもう観客全員がK.G.Fの奴隷だった。スクリーンの中の奴隷たちと完全にシンクロしてた。あんなん見せられたらそりゃあ誰でも心酔するわ。誰だってそーする、おれもそーする。
 一連のストーリーの語り手である老記者アナンドの「これは始まりに過ぎない」のセリフでChapter1は幕。後半戦であるChapter2まで45分間の休憩となります。
 皆さん知っての通りChapter2はもう最初からフルスロットルなのでここでの栄養補給は必須。トライアスロンかな?
 前半戦はひとまずここで筆を置きましょう。後半戦に続く!
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