一夜限りの復活!
久々のチケット争奪戦をくぐり抜け、行ってきました塚口BLAME!
この作品が一夜限りの復活とあってはチケット争奪戦もやむなしと言ったところでしょう。
一度味わえばもう忘れられない重力子放射線射出装置の音響、堪能してきました。
しかしこれで満足してはいられません。
11月はもう完全に違法性の高い薬物を服用しながら決めたとしか思えない上映スケジュールが待っています。
中でも、
令和のこの世にスクリーンでナディア、しかもTVシリーズのよりぬきを上映する映画館なんて天の川銀河じゅう探してもここだけだと思います。
サンサン劇場はもう上映スケジュール発表の際には「命の保証はできかねます」としっかり注意書きをしてほしいですね死ぬので。
さて、それでは今回のBLAME!の感想を書いていきましょう。
さあいよいよ上映開sああ~建設者の音ぉ~~~!!!!
のっけからこれですよこれだから塚口は加減知らずなんだいいぞもっとやれ。
まだ未体験の人のために書いておきますと、塚口の音響は「聞く」のではなく「浴びる」のです。
これは比喩ではありません。本当に浴びせかけられるんですよ音が。
よくわからないという人はかの名作「バック・トゥ・ザ・フューチャーpart1」の冒頭でマーティがバカでかいスピーカーの前でギター弾いてハウリングで吹っ飛ぶシーンを思い起こしていただきたい。あれです。
許されるなら両腕を広げたタイタニックポーズで音響を全身に浴びてみたい。
今やネット配信で最新の映画も自宅で簡単に見られるようになっていますが、それでもわたくし人形使いが映画館、というか塚口に足を運ぶ理由がこれです。たとえホームシアター持っててもこの音響はご家庭では出せませんよ。まして本作は岩波音響です。こんな音ここでしか浴びられません。
そして一度この音響を味わったらもはや「自宅で映画を見る」という選択肢がなくなるのです。あな恐ろしや。
わたくし塚口に数々の初めてを奪われてきましたが、「音響で思わずニヤける」という経験をしたのはここが初めてです。
そしてこれを聞きに来た!
ああ~重力子放射線射出装置の音ぉ~~~!!!!
今にも全長7キロの直線状の穴が空きそうな轟音がスピーカーからほとばしる! というか映画館とは言えこんなとんでもない音出していいの? この劇場に法はないの? この法治国家でこんな暴挙が許されるの?
もうすごいとかどうとかいう話ではなく、脳裏には「治外法権」の四文字が浮かぶばかり。「ホスピタリティは高く、インテリジェンスは低く」、そう、それが塚口唯一の法。
いやもう誇張抜きで震えてました劇場。
そこからもう戦闘シーンと爆発シーンは轟音に継ぐ轟音で、いつ鼓膜がパァンしてもおかしくない状況が続きます。
そもそも本作の戦闘シーンは、一般的なバトルシーンのような叫び声とか雄叫びとか全然ありません。霧亥もサナカンもずーっと黙りこくって殴り合い続けてます。霧亥に至ってはセリフ自体えらく少ないというか基本的に会話のバリエーションが「俺はネット端末遺伝子を探している」「6000階層下」「シボ」くらいしかないしな。ピカチュウでももう少し会話のバリエーションあるだろ。
しかし、そのふたりの熱いバトルシーンを代弁するのがこの音響なわけですよ。物言わぬ主の代わりに咆哮を上げる重力子放射線射出装置!
塚口の音響はもはやただのBGMや効果音ではありません。塚口の音響はセリフなんです。