どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『小村雪岱スタイルー江戸の粋から東京モダンへ@三井記念美術館』なのだ

2021年03月05日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<ペルテ>でランチをしたぼくらわ いつもなら そのまま家に帰るんだけど まだ時間もあるので 三井記念美術館に移動して 4月18日まで開催している<小村雪岱スタイルー江戸の粋から東京モダンへ>を見たのだ



入ってすぐの2つの作品わ 写真撮影がOKだったのだ




えこうが個別にいろいろ撮っていたのだ(クリックすると大きな写真で見れるのだ)
    


素晴らしい作品が展示しているけど 感想わ えこうに任せるのだ

三井記念美術館 <小村雪岱スタイルー江戸の粋から東京モダンへ> 4月18日(日)まで

http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html

作品リスト
http://www.mitsui-museum.jp/pdf/mokuroku_210206.pdf




展示構成

小村雪岱 肉筆画・木版画

小村雪岱 装幀本

小村雪岱 挿絵原画

小村雪岱 舞台装置原画

工芸

小村雪岱の装幀本、挿絵、木版画、肉筆画などや、鈴木春信の浮世絵版画など展示、最後の展示室では、江戸から明治期の工芸作品が展示しており、展示替えも含めて約200点を展示で、小村雪岱関連の展示は7割の140点くらいでした。

この展覧会は、日時指定予約なので、ご注意を。


気になった作品(※作者名がないものは、小村雪岱の作品)

1-1.盃を持つ女



1-4.こぼれ松葉

肉筆画の作品。落ちてくる一本の松葉を見つめる女性が描かれており、掛軸の上部は予約がたっぷりとられていてかなり高い位置から松葉が落ちてきたみたい。女性は、掛軸の地の色を活かした白い着物で、帯のみが黒で表現していて、これも描線の美しさがある。


1-5.月に美人


肉筆画の作品。円形の中に描かれ、橋の欄干にもたれ、載せた画像では見えないかもしれないが、銀色の細い月を見つめる女性がおり、首から見える白い肌にほのかな色香がある。表装なのか、川の流れみたいな模様や、雪の結晶のような麻の葉模様みたいなのが、すごく良かった。


1-18.おせん 縁側

木版の作品。夕刻、行水に向かうおせんが、ふと庭先の虫の音に聞き入る場面で、隣に展示している鈴木春信の<夜更け>の女性の体のしなりなどが似ていて、見比べが出来ます。女性の描線が美しかった。

あと、解説に書いてあったが、小村雪岱は「昭和の春信」とたたえらたそうです。


1-19.おせん 雨


木版の作品。降りしきる雨の中、たくさんの人が傘を差していてあまり人の顔は見えず、傘や雨の描線が美しく感じる。


1-24.燈影 ※前期展示

木版多色摺りの作品。灯篭?の灯りに照らされ出来た、桜?の影を見ている女性が描かれ、心なしか、縁側の色が桜色に見える?

あと、桜の影のグラデーションがいいし、画題も好きな感じの作品でした。


1-28.雪兎

木版多色摺りの作品で、最初に展示していた。

雪降る中、傘を差し、しゃがんで雪で作った小さくて丸っこい雪兎を手に乗せ見つめている。


1-35.春雨

雨の中、同じ方向を向く小鳥たち、中央近くにいる頭がスマートな形をした緑のは、リーダーっぽくて、他のは頭が丸くて色が青くて鳩っぽくて、鳥たちが可愛い。

あと、版画作品なのに、雨が描いたような感じだった。


1-36.『小村雪岱画集』 表紙絵 「柳に梅花図帯」より(※部分画像)


昭和17年(1942)12月に高見澤本版社より限定400冊で刊行された雪岱作品集の表紙絵。しだれる柳の枝、上へと伸びる梅の幹ともに銀で表現しており、渋くてカッコいい。載せた画像の方は、表表紙。画像がありませんが、裏表紙側も展示されていました。


1-37.青柳


青柳越しに俯瞰した感じで家の中を見える構図で、これも線の上手さを感じる。


1-125.鏑木清方 「鑓の権三重帷子」のおさゐ

小村雪岱の作品ばっかり見ていたので、清方の作品を見ると、女性が色っぽく男性が好む女性の美しさを表現しているのではないかと思った。

なんとなくだか、清方の描線は柔らかいような気がする?


1-138.鈴木春信 三十六歌仙 三条院女蔵人左近 ※前期展示


中央の女性の白い着物が厚く見えて、空摺りの技法を使っているのではと思った。


2-16.並河靖之 藤に蝶図花瓶


有線七宝で制作した精緻な藤の花が美しい。


2-18.濤川惣助 菖蒲図花瓶

無線七宝の技法で制作した菖蒲のグラデーションがキレイでした。


他にも、<泉 鏡花 『愛染集』 装幀:小村雪岱>や、工芸の上野玉水の<群雀木彫置物>、高木芳真 の<桜桃牙彫置物>も良かった。


おそらく、小村雪岱の作品を見たのは初めてだったと思うが、描線の美しさを感じる作品が多く、見に行って良かったと思いました。

まだテレビで取り上げてないので、空いていると思いますが、取り上げられた絶対に人気の出る展覧会になると思うのでお早めにご覧になった方がいいと思いますよ。


今回も素晴らしい作品が展示を見ることが出来ましたし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。

ありがとうございます。