どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『夏目漱石の美術世界展@東京芸術大学大学美術館』なのだ

2013年06月23日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 東京藝術大学大学美術館7月7日まで開催中<夏目漱石の美術世界展>を見に行ったのだ



ぼくが気になった作品をちょっとご紹介するのだ

ウォーターハウスの2点が良かったのだ

<シャロットの女>なのだ


キレイな女の人が描かれているけど 目がキツイ感じに見えるし そのきつく見える目が 見ている側に 何かを訴えかけているようにも思えるのだ


<人魚>なのだ


キレイな人魚が岸辺に座り 髪をとかして 寛いでいるのだ 人魚の白い肌以外わ ほとんど 暗めな色を使用していたから より人魚の肌が美しく見えるのだ

ぼくらわ この作品を見たくて この展覧会を見に行ったのだ


今回わ 美しい女性が描かれた ウォーターハウスの作品を2点に お会いできたこと それに尽きるのだ

美しくもあり 妖しい感じも秘めている2人の女性に ぼくのハートわ ズドンと射抜かれちゃったのだ なので いつか<ウォーターハウス展>を開催して欲しいなぁ~ って思ったのだ



ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


東京藝術大学大学美術館 <夏目漱石の世界美術展> 7月7日(日)まで

http://www.tokyo-np.co.jp/event/soseki/index.html

作品リスト
http://www.tokyo-np.co.jp/event/soseki/list.pdf




展示構成

序章 「吾輩」が見た漱石と美術

第1章 漱石文学と西洋美術

第2章 漱石文学と古美術

第3章 文学作品と美術 『草枕』 『三四郎』 『それから』 『門』

第4章 漱石と同時代美術

第5章 親交の画家たち

第6章 漱石自筆の作品

第7章 装幀と挿画

漱石の文学作品に関連した油彩や日本画、装幀原画など、あと、漱石自筆の作品、原稿など約180点を展示していました。


気になった作品

12.朝倉文夫 つるされた猫

↓こちらのサイトで作品が見れます。
http://db.am.geidai.ac.jp/object.cgi?id=6651

首をつかまれてダラーンとしている猫の力の抜け具合が可愛かった。


1-01.ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー 金枝


解説には、こう書かれています。
『古代ローマの叙事詩の一場面を描いた作品。トロイアの英雄アエネマスが地下世界へ進もうとした時、巫女シビルは彼に神聖なる木から切り落とした金枝を持っていくように告げる。踊る女神たち、石棺や古代建築、そして「坊ちゃん」に登場する松の木、それらが背後の湖や山々とともに、幻想的な風景を作り出している。』

この世のものとは思えない、幻想的な雰囲気がいい。


1-04.ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス シャロットの女


解説の一部には、こう書かれています。
『シャーロットの女とは、19世紀の英国詩人テニスンによるアーサー王物語に詠割れる女性のこと。鏡を通してしか世界を見ることが許されない彼女は、ある時、鏡の中に円卓の騎士ランスロットを見て心を揺らし、その姿を追って現実世界を見る。』

私は、2005年から美術館巡りをしていますが、ウォーターハウスの作品は、今回初めて見ました。


1-07.ダンテ・ガブリエル・ロセッティ レディ・リリス

リリスとは、アダムの最初に妻とした女性で、男を虜にする魅力を秘めた魔女だそうです。鏡を持ち、櫛で髪をとかしているが、目の焦点があってないように見え、心ここにあらずといった感じに見える。


1-08.ジョン・エヴァレット・ミレイ ロンドン塔幽閉の王子


解説の一部には、こう書かれています。
『王位継承をめぐる策謀によってロンドン塔に幽閉された幼い二人の王子、エドワード5世とその弟・ヨーク公リチャードを描く。』

二人が手をつなぎ、不安そうというか、おびえる表情がうかがえる。やっぱりミレイの描く人物は美しい。


2-25.荒井経 酒井抱一作 《虞美人草図屏風》 (推定試作)

二曲一双の屏風で、この展覧会のために試作したもののようです。銀箔を貼った素地の画面下半分に赤と紫の花の虞美人草と茎は緑青を描き、上半分は余白を取っている。一扇の左端に描かれた虞美人草の花が、二扇にぼんやりと映り込む感じも良かった。

酒井抱一が描いたとされる、この<虞美人草図屏風>は、実在していたのだろうか?


3-19.ジャン=パティスト・グルーズ 少女の頭部像


こちらを見つめる表情や視線が、官能的に見える。


3-21.ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス 人魚


夕暮れ時?に、岩に隠れ、見つかりづらい場所で休んでいる人魚が描かれ、あわび(夜光貝?)の殻に首飾りを置き、寛いでいる姿が描かれている。

茶色の長い髪の毛、美しい白い肌にウットリしてしまう。


あと、樋口五葉が描いた<孔雀と印度女>も良かった。


私は漱石の作品を読んだことがないので、作品自体をじっくり楽しむことにしました。ターナー、ミレイ、ウォーターハウスや、この展覧会のために試作した作品もあったり、かなり興味深かったですし、漱石の作品を読んでみたくなりました。

夏目漱石の文学作品を読んだことがある方なら、この展覧会は、より一層楽しめるはずだと思いますよ。


巡回情報

静岡県立美術館 7月13日(土)~8月25日(日)


この後わ 東京藝術大学大学美術館内の1階にある学食の<大浦食堂>でランチをしたのだけれど そのことわ また 今度書くのだ