どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡-@東京国立博物館』なのだ

2013年03月16日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ トーハク(東京国立博物館)の本館 特別5室で 4月7日まで開催している<飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡->を見に行ったのだ



今回展示していた 円空さんの仏像の中で ぼくが気になった作品をご紹介するのだ

1番良かったのわ <両面宿儺坐像(りょうめんすくなざぞう)>なのだ


2つの顔を持ち ちょっとわかりづらいけど 手も4本ある観音様の化身なのだ 正面のお顔わ 穏やかな感じに見えるんだけど 右のお顔わ 不動明王みたいに憤怒の表情だったのだ

手に斧を持っていて 上半身わ 鎧を着ているように見えたので これから戦に行くんじゃないかと思えたのだ


<不動明王立像>なのだ

顔が大きくて ちょっとアンバランス?な不動明王なんだけど 憤怒の表情わ 全く感じないのだ


<迦楼羅(烏天狗)立像>なのだ

かなりデフォルメしちゃった カルラ(カラス天狗)の立像わ 小っちゃくて 可愛かったのだ


円空さんの仏像わ 優しい感じがするから見ていると ほっこりして暖かくなる感じで 癒されたし 円空さんの造った仏像が好きになったのだ 

会期末だし 会場も 本館の特別5室だから 混んじゃって ちょっと見えづらくなるかもしれないけど 良かったので オススメだと思うし ぼくらわ 2時間かけれじっくり見たけど 普通の人なら1時間くらいで見終わる展示だと思うのだ

関係ないけど 木喰さんの仏像も見たくなったので 企画展を開催してほしいのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


東京国立博物館 <飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡-> 4月7日(日)まで

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1556

公式サイト
http://enku2013.jp/index.html

作品リスト
http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=3390




円空さんは、12万体もの仏像を造ったと伝えられるが、現存を知られているのは、約5300体ほどだそうです。今回展示していた46点(約90躯)もの作品は、すべて飛騨の木で造られたもので、解説には、『飛騨の円空の森』と載っており、展示空間も円空仏がぐるっと囲った森のような感じでした。


気になった作品

1.両面宿儺坐像


解説には、『「日本書紀」では怪物ですが、千光寺周辺では救世観音の化身と伝えられます。円空仏にはめずらしく光背をそなえ、正面に二つの顔を並べるのは、礼拝の対象として造られたからでしょう。円空入魂の傑作です。』


2.金剛力士(仁王)立像 吽形


立ち木の仁王像。地面から生えたままの木を彫ったもの。仁王って、厳しい表情をしているイメージがあるが、この仁王像は、何やら微笑んでいるように見える。



3.賓頭盧尊者坐像


最初に展示してあった坐像で、他のものと比べると、人が撫でたから黒いつやがある。それだけ人に愛された坐像だということがわかる。


5.三十三観音立像

解説には、『三十三観音と呼ばれていますが、現存するのは31体です。近隣の人々が病気になると借し出して回復を祈ったそうで、戻らないこともあったといいます。以前は50体もあった伝えられます。』

31体、大まかな形は一緒で、体がツリーのような形だった。


11.護法神立像

2メートルを超す2体の立像。村の守り神として造られたそうです。邪気を払ってくれるような厳しいお顔をしておらず、子供たちを優しく見守るように微笑んでいるように見える。


26.如意輪観音菩薩坐像


今回展示していた円空仏の中で、この観音様は、ノミの後がなめらかで、円空の若いころに作風に共通するそうです。円空仏以外の如意輪観音を、毎回見るたびに思うが、あでやかで色っぽく思える。


30.不動明王立像

円空さんの仏像は一木造りなので、左にある剣が顔にくっつけて彫っていた。あと、下半身の衣(裳)は、魚の鱗のようになっていたのも印象に残る。


33.千手観音菩薩立像


円空作の千手観音は、3体あってあるそうです。その中の1点が展示。千手の手の部分はさすがに、別に造って貼り付けたもの。千手観音の手前にいる僧侶は、なぜ彫ってあったのだろうか?


35.龍頭観音菩薩立像



円空仏は、前に10~20点?くらい見たことがあったが、今回は90躯も見ることが出来て良かったです。印象はどの像も微笑んでいるように見えて、見ているだけで癒されました。

3週間ほどで終わってしまいますが、癒されに円空さんの造った仏像をご覧になってみてはいかがでしょうか?

7年に1度しか公開されない秘仏の<歓喜天立像>を360度見れる機会は、もうないと思いますよ。



この後わ 三菱一号館美術館に行こうと思っていたから 有楽町で降りて 国際フォーラム内にあるレストランの<ラ・メール・プラール>でランチをしたのだけれど そのことわ また 今度書くのだ