どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『物語の世界を描いた、英国絵画の巨匠。バーン=ジョーンズ展 -装飾と象徴-@三菱一号館美術館』なのだ

2012年07月25日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

タンカラを食べたぼくらわ 三菱一号館美術館に移動して 8月19日まで開催中<物語の世界を描いた、英国絵画の巨匠。バーン=ジョーンズ展 -装飾と象徴->見たのだ




この<バーン=ジョーンズ展>でわ 絵画・素描?(下絵)や 書籍など 75点を展示していて ぼくが気になった数点をご紹介するのだ

今回の展示で 1番良かったのわ <眠り姫-連作「いばら姫」>なのだ


王女や侍女たちが 眠っている 音のない静寂な場面で 全体的に 色の調和がとれていて 咲いている野ばらや 4人の人物が美しいのだ

でも 人物を 近くで見ていると 肌の塗り方が 下手というか ちょっと変な気がしたのだ

この作品わ すごく好きになって ぼくらわ 30分以上 ずっと眺めていたのだ


日本初公開『<ピグマリオンと彫像>の連作4点』も 素晴らしいのだ


右から順番に <恋心><心抑えて><女神のはからい
<成就>という作品なのだ

このお話をすごく簡単に言うと 彫刻家ピグマリオンが 自分の作った彫刻に恋をして その彫刻を 人間にしてほしい 女神にと祈り その願いが叶ったのが この4枚で表しているのだ

この4点を見ていて ぼくわ ピグマリオンに感情移入して 『良かったね』って思ったのだ ぼくも ごくたまにだけど 女性の作品に 恋をすることがあるから ちょっとわ 気持ちが分かるのだ


あと 郡山市立美術館所蔵の<フローラ>も良かったのだ



<バーン=ジョーンズ展 -装飾と象徴>わ ぼくら好みの キレイで 素敵な作品が多くて すごく良かったのだ

ぼくらわ 描かれているものの 元になった物語わ あんまり知らなかったけど 解説にわかりやすく書いてあったし 三菱一号館美術館わ 雰囲気もいいから 作品がより美しく見えるのだ

あと1か月くらいあるし この美術館わ 木曜日~土曜日わ 20時まで開館しているので オススメなのだ





これから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


三菱一号館美術館 <物語の世界を描いた、英国絵画の巨匠。バーン=ジョーンズ展 -装飾と象徴-> 8月19日(日)まで

http://mimt.jp/bj/





展示構成

旅立ち-「地上の楽園」を求めて

クピドとプシュケの-キューピッドの恋

ゲオルギウス-龍退治と王女サブラの救出

ペルセウス-大海蛇退治とアンドロメダの救出

トロイ戦争-そして神々

寓意・象徴-神の世界と人の世界

ピグマリオン-「マイ・フェア・レディ」物語

いばら姫-「眠れる森の美女」の話

チョーサー-「薔薇物語」と愛と巡礼

旅の終わり-アーサー王・聖杯・キリスト

バーン=ジョーンズは、中世文学や古代ギリシア神話、聖書に着想を得た主題として繰り返しテーマとして挑み、甘美で幻想に富む色彩豊かなに描いたそうです。絵画・素描?(下絵)、書籍など、
75点が展示されていました。



気になった作品(※作者名のないものは、バーン=ジョーンズ作)

1.迷宮のテセウスとミノタウロス-タイルデザイン

ミノタウロスが、首と手だけだして、覗き込み待ち伏せをしている姿が、なんともユニークでした。


2.火事場のクピド

子供の姿のクピド(キューピッド)は、よく見るが、この作品では、青年の姿で描かれていて、新鮮だった。


4.トリスタンとイゾルデの墓

たぶん、ステンドグラスの下絵?画面下の描かれた犬と、画面上部に描かれている木や葉の表現が良かった。


7.慈悲深き騎士



15.闘い:龍を退治するゲオルギウス-連作「ゲオルギウス」(弟7作品中の弟6)

龍というより、大きなトカゲを退治しているように思える。でも、龍の体に槍が刺さっていたり、手に血管が浮き出ていたりと、戦いの勇ましい場面がうまく表現されていて、カッコ良かった。なんとなくだが、空などの背景の表現がティツィアーノに似ているような気がした。


27.フローラ


嬉しい再会。鮮やかなワインレッドの衣を着るフローラは、古代ローマの花の女神。左手で種をまき、右手に持つストールで風を起こしているように思える。ちょっと分かりづらいが、彼女の歩いた後には、花が咲いている。


31.運命の車輪


解説には、こう書かれていました。
運命を司る女神フォルトゥナとそのアトリビュートである運命の車輪が描かれ、その運命の車輪には上から、奴隷、王、詩人を表し、どの身分も栄枯盛衰の輪環から等しく逃れられない人間の軛を体現する。

すべてが縦で構成していて、スッキリした印象を受ける。


37.ピグマリオンと彫像-《恋心》


ピグマリオンと彫像の連作の4点の最初の作品です。


38.ピグマリオンと彫像-《心抑えて》


ピグマリオンの仕草で、彫像に恋をしているのが分かる。ただ、仕草が女性っぽいような気もする。


39.ピグマリオンと彫像-《女神のはからい》


女神が彫像を人間にしている場面。彫像の方も、人間になるのを願っていたかのように思える。


40.ピグマリオンと彫像-《成就》


ピグマリオンと彫像の連作の最後の作品です。


43.メドゥーサの死Ⅱ-連作「ペルセウス」


メドゥーサを打ち取り、メドゥーサの首を袋に入れ逃げようとするペルセウスと、メドゥーサの死を気付き、2人の姉が翼を広げ飛び立とうしている場面が描かれています。画面上部の2人の姉の漆黒の羽は、禍々しく感じるが、それとは対照的に、打ち取られたメドゥーサの首(顔)は、邪気を帯びてなく、美しくて、印象に残った。


44.果たされた運命:大海蛇を退治するペルセウス-連作「ペルセウス」


生贄となったアンドロメダを救い、大海蛇と戦うペルセウスが描かれいます。全体的に色が地味めなので、アンドロメダの白く美しい肌が、よりキレイに見える。

連作「ペルセウス」の全作品が載っている小さいパネルが、この作品の左側の壁にあるので、忘れずに、ご覧になってください。


47.眠り姫-連作「いばら姫」


解説には、こう書かれていました。
王女と侍女たちが眠り続ける場面が描かれ、野ばらの花は花びらを散らすことなく咲いており、画面右上端には、止まったままの砂時計が書き込まれ、姫君が永遠に少女のままでいることを暗示している。


58.エドワード・バーン=ジョーンズ原画/モリス商会制作 東方の三博士の礼拝


4m近くある、かなり大きなタペストリーで、上の画像よりも、数段、色が鮮やかでキレイでした。


8月の木曜日・金曜日の18時からは、『アフター6割引』として、入場料金が500円割引の1000円となり、お得に作品を鑑賞出来ますし、<眠り姫>、<ピグマリオンの連作>、<ペルセウスの連作>など素晴らしい作品が展示していて、見ごたえがありますよ。

展示数も75点と、ちょうどいいし、2時間くらいで充分に見終わると思います。この機会にご覧になってみてはいかがでしょうか?



巡回情報

兵庫県立美術館 9月1日(土)~10月14日(日)

郡山市立美術館 10月23日(火)~12月9日(日)



今回も素晴らしい作品を見ることが出来ましたし、美味しいものを食べることが出来ました。

ありがとうございます。