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ゆうゆう職場

地方公設試験研究職を勤めあげ?、70歳ころまで溶接技能検定にタッチすることができました。間質性肺炎に悩まさる欲張りです。

読書の偏り

2020-11-04 22:23:29 | Weblog

著者の真意を捕まえることが極めて苦手な私。高校時代の国語の(主に現代国語の)成績が極めて悪く、3年生になっても当時の実力試験で15点~30点くらいもよくあった。担任との進路相談で、I君は理数が得意といっても国語がこれでは頭打ちますよ と説得されたもの。なんとか門をくぐれたので先生へのお礼?挨拶で、「理数の出来が×でしたが、国語が〇でした」としたら「試験で得意科目の出来が悪く、苦手のほうが〇なら大丈夫なのです」と切り返された。私の読書能力・理解能力はそんな程度。

 そんなわけで、単純な頭には感性だけで読めるご本が好い。文学系では太宰治さん、中上健次さん、ちょいと無理した井上光晴さん、梶井基次郎さん。そして地理旅モノではアランブースさん、一時期は無茶に読んだ街道をゆく・司馬遼太郎さん だが、藤沢周平さんの低い目線にあってからは、まったく失せた。このあたりを行ったり来たり。太宰、中上、梶井そしてアランさんは皆、若くしてお亡くなりになった。惜しい。あ、きれいすぎて好きになり切れないのは芥川さんのかしら・・・芥川賞の意味がよぉわかりません。

 

写真には古本で入手のアランさんの邦訳された4冊と、中上さん「枯れ木灘」をあげておく。アランさんのは同じ本を2冊、3冊と購入してしまった記憶だが、貸したりして?今はようよう1冊。新婚時代、中上さんの紀州の描写に惚れ込んだのは芥川賞受賞作の「岬」に間違いないはず と古書通販で再入手したのが間違い。正解は第2作の「枯れ木灘」だった。1か月ほど前、改めて通販購入。

が、この頃は脳みそがもっと溶け出していそうで、絲山秋子さんのが夜の友。訳のわからん最近の著者多数より、このつかみどころのない、馬鹿なお噺が夜にはぴったりです。ばかな とは絲山さんにめちゃに無礼ですかな。