崔吉城との対話

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나의 서평『パチンコ(파친코)』

2020年09月22日 05時33分54秒 | エッセイ
십년 이상 연재하는 <동양경제일보> 고정 칼럼에 『パチンコ(파친코)』란 제목으로 다음과 같은 글을 올렸다. 
崔吉城
 
アメリカの韓国人2世イ·ミンジン氏が小説『パチンコ』を出してアメリカでベストセラーとなり、大きな話題を呼んでいる。7歳で米国に移民してイェール大学を卒業し、ジョージタウン大学ロースクールで学位を取って弁護士を務めた後、作家として登場したエリート作家である。それが映画化される予定。
韓日併合1910年代から1980年代までの、4代に亘る植民地と在日の生活史である。しかし、政治史的な理念、反抗などではない。また、親日と反日が前提ではない。今の親日反日を遥かに超えた小説である。苦難の時代を生きてきた平凡な庶民の暮らしを誠実に描いている。平凡でありながら事実に基づいて高度な表現方法を感じる。トピックを持って話を始めるが、ストリーに重要な部分が省略される。それは不親切な叙述ではなく、読者に想像させる。
『パチンコ』を読みながら、私は小説を書く小説技法などを勉強した高校時代に戻ったような思いをしている。何も知らずに処女性を失って初恋を捨てたが、恋人だった男の子供を妊娠。彼女は母親の相談相手だった牧師と結婚をして大阪鶴橋に来て、在日韓国人の世界で暮らす。初恋の男性はヤクザ、富を享受しながら彼女を助けようとするが、拒否し、自分の人生をまっすぐに生きていく。
その息子は日本の差別社会の中で勉学に励み、早稲田大学に入学。そんな息子は在日韓国人の夢だったが自分の出生の秘密を知り、退学して親たちと縁を切って「日本人」として生きていた。そこへ、方々探し歩いた母親が訪ねて行った。母とは嬉しく再会。そして、母親が帰った直後、彼は自殺した。その文だけで私は大きな衝撃を受けた。幸と不幸が繰り返されながら成長していき、消えていく。生きること、小説を読むという意味に気づく。
この小説から多くの問題点を頂く。時には衝撃的な事件を意外に軽く扱われ、衝撃と涙を誘う。植民地、戦争、解放などが個人を制約し、困難にしても、それにうまく対応して生きる人々の話である。それは植民地史や日本社会の差別をはるかに超えた話である。この小説では在日韓国人のアメリカンドリームが見える。子供に英語を学ばせ,インターナショナル·スクールに行かせ,米国こそ夢であり、英語勉強に執着する。国際大会のようなパーティーを開いて誇示し,コリアン·パワーを見せる。知識で成功しようとするが失敗し、パチンコで儲け、冨で存在感を誇示しても達成感は得られない。それでも日本人の蔑視には耐え難い。
モーザスはニューヨークに行ったことがないが、あらゆる人に平等なチャンスを与える街なのだろう。息子には世界を股にかける人物になってもらいたい(下22ページ)。
韓国人は海外へ移住する人が多い。祖国は懐かしいが戻りたくない。祖国とは何か。

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