崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

朴槿恵大統領の談話

2016年11月05日 06時00分10秒 | 日記

  昨日朴槿恵大統領の談話をNHKで視聴した。私には朴槿恵氏と朴正熙氏の父娘像の重なりに感じた。同時通訳は長友英子氏であった。1970年代馬山に訪ねてきて以来数回会ったことあって久しい。朴槿恵氏の支持率5%という字幕は印象的であった。彼女は国民にただ嫌われていると感じた。あるメディアのコメンデーターは新宗教との関係、降霊、降神など噂話のように語っていた。私は研究している降神巫を思い出した。しかし朴氏はそれには軽く否定した。噂話(?)と朴大統領の話は対照的であった。ある人はテレビ情報を深く考えず消化不良の信念を持って人に語り、説得し、デモもする。愛国か売国かもしれない。
 韓国に詳しい矢野氏からは信憑性があると、ジャーナリスト平井久志氏の文を送っていただいた。抜粋引用する。崔順実氏が大統領の演説文を事前に入手して手直ししていた。朴槿恵氏は「崔順実氏は、過去に私が苦しかった時に助けてくれた。その縁で大統領選の際に演説や広報分野で、私の選挙運動が国民にどう伝わっているのか、個人的な意見や感想を聞かせてくれた」「一部の演説文などで表現などについて助言を受けたことがある。大統領就任後も一定期間、一部の資料について意見を聞いたことがあったが、大統領府の補佐体制が整った後はやめた」「私としては、きちんと仕事をしようとの純粋な気持ちで行った」。朴氏が崔氏に「苦しかった時に助けてくれた」と言った。
 「苦しかった時に助けてくれた」という話は美談のように感じるがこれも嫌われている。韓国には「大統領記録物管理法」があり、大統領府(青瓦台)の文書を流出させた者は7年以下の懲役または罰金刑が課せられる。文脈から「流出させた者」とは大統領ではないはずである。自分の演説の草案を持って人に意見を求めるのは人間的と思われるが法律に違反する。私は法律は社会の統治の手段であり真理とは思わない。
 混乱状況の韓国へ「楽しい韓国文化論」現地探訪団が出発した。港で見送った。


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1 コメント

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Unknown (崔吉城)
2016-11-06 17:43:29
嫌われる「理由」があるから嫌われるんです。

 なるほど
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