崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

中国人母子留学生

2008年10月14日 04時37分57秒 | エッセイ
 広島大学院博士課程在学中に私の指導を受けた中国人朴氏が私の定年退官とともに留学を終えて帰国後、初めて訪ねてきた。彼女は最初に10歳の息子を連れて中国からきた。その息子が昨日広島から運転して母子で来た。息子は中国に帰国して高校を卒業して広島某大学の学部に留学生として在学している。彼は父母から留学の生活を見習って、うまく適応しているようである。まるで留学を世襲しているようである。彼の父も私の学生であったが、現在は中国大連で大学に勤めている。日本では政治家の世襲が多いのと対照的に、この家族は「留学世襲」しているようである。
 母子は嬉しそうに私に向かって「先生は幸せな人」だといった。最近数人の方からも言われたことばであることに気がついた。私は人から幸せそうに見えるようである。私は普通の生活をしているが、考えてみると「幸せである」と思う。また私に幸せといった人々も私から見ると、幸せな人である。人それぞれ幸せであることを認識すべきである。その「幸せの心」を保つことが難しいだけである。

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