「中国人二人だけ死亡して幸い」

　私が４０年前日本に留学した時大型飛行機事故を報道した新聞の見出しに「日本人無事」としたことに日本人の国際観、人権観を疑うことを書いたことがある。今度サンフランシスコ、アシアナ事故時に韓国のニュースアンカーが「中国人二人だけ死亡して幸い」であったと言って中韓で騒ぎモードになっている。一般的に自国中心のニュースになることは避けられないが、人類愛が基礎になっていない国際化は危険なものである。国際化やグローバリズムとは逆にナショナリズム、民族主義、国家主義に落ちいりやすい傾向がある。
　昨夜のＫＢＳ９時のニュースなどでは米サンフランシスコ国際空港で起きた韓国アシアナ航空ボーイング７７７型機の事故について米国家運輸安全委員会の発表に関して批判しながら７７７機の機械的なミスを探して韓国側を弁明するような報道の説明が長かった。表面的に客観性を主張しながら偏見のように感じられた。私は韓国の新聞、放送、デーリニュー、ニューヨークタイムス、ＣＮＮニュースなどを参考にして考えた。現時点では操縦ミスの可能性もあると思われるが、それより自国防衛的なニュースをしているのを見て報道姿勢に大きい問題があると強く感じた。国益、不利益を超えて考えるのが客観的であり心から国を超えるのが国際化の始まりである。