崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

匂いを感じない

2012年12月14日 05時30分28秒 | エッセイ

 幸運の木が例年より多く3本の枝の花が満開した。家内は香が部屋に充満しているというが、私は全く香を感じない。長い風邪のあと味覚と嗅覚がまだ回復していない。我が家ではミミちゃん(犬)の次に嗅覚が敏感であると言われていた私の嗅覚が無くなったのは何故だろう。鼻腔の異常か服薬の副作用か。船酔い止め薬の所為か。医師に相談すべきであろう。五感の中で一番強いと思われ、死者も線香の香りなどを感ずると言われており、法事では「歆饗」,風水では「感応」「応感」という言葉が祝詞や祈りに出てくる。匂いを感じることができないのは不気味なことであるが嫌な臭みなどを感じないのは不幸中の幸いかもしれない。しかしガス漏れなどのキャッチもできない危険なこともある。嗅覚の喪失、肉体的な衰弱、トンネルの腐食が酷い、文明が廃れていく、それが当然であるかも知れない。仏教では生まれ変わる「還生」と、キリスト教では「永生」を信じようとする。それは迷信ではなく、希望であろう。


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