今日2時東亜大学で韓国文学について白川豊先生が語る。先生は東大を卒業、韓国の東国大学に留学した方で現在、九州産業大学の教授であり、廉想涉の『三代』を翻訳した方である。私は中高時代に教科書で廉想涉の「標本室の青蛙」を勉強し、それが蛙の体温を描写したことがバッシングされたことを覚えている。私の若い時代では文学が超人気であったが今は映画、漫画などに代わった。
慰安婦問題を扱った韓国の映画「Her story」を家内と鑑賞した。1990年代、韓国の元慰安婦らが日本政府を相手に起こした訴訟で、一部勝訴判決を受けた「事実を映画化」したものである。現在のような豊かな時代から30年ほど以前の韓国、地方、貧困層、険しい方言などが非常に嫌な不具合、抵抗を感じながらも、時代や生活がよく描かれているので最後まで無事に鑑賞した。裁判の中で裁判長は元慰安婦たちに「静かに!」と、数回言っても騒ぎが続き裁判、日本政府を相手にした訴訟に勝利した。日韓両国の市民から非難されている。その多くが文学と実録を区別していないようである。韓国では旭日旗掲揚に抵抗があったが、日本では李舜臣旗に抵抗を表したという。旗などは国家の象徴、信号、マークに過ぎない。国旗はもう聖戦の時のような神聖なものではない。そのような報道を聞いて私はただ幼稚な不和に過ぎないと感じている。