崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

褌の話

2018年06月24日 05時19分23秒 | 研究業績

 昨日昼ころ京都は激しい雨だった。市内から大部離れた山の麓、懐かしい国際日本文化研究センター。2年間の共同研究「近代東アジアの風俗史」が始まった。メンバーはほぼ顔見知りではなく、研究分野や研究業績も知らない、新しい顔ぶれ、新鮮であった。研究代表の井上章一氏から「日本近代服装史のあまり語られてこなかった裏話:褌の日本」が写真の絵解き式で話が始まった。面白く目が離されない。日本人の日本文化の核の褌がパンツ化される、いわば近代化の話である。植民地時代に朝鮮青年も使用したということは初めて知った。日本文化の象徴的なもので、朝鮮では褌と下駄が日本人の悪印象の代表的なものであった。韓国人には褌は裸体の恥と思われた。私は水着の映像には注目したことがあるが褌には気が付かなかった。これからどんな話が展開されるか、興味しんしんである。*写真は懇親会