崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「韓ドラ」막장드라마

2016年11月19日 05時23分20秒 | エッセイ

 「韓ドラ」が品のない茶番劇を指すように転落している。テレビコメンテーターたちが朴クネ大統領騒ぎを「韓流ドラそっくりだ」といった。冬ソナ以来韓国のドラマにはまった人が増えつつ流行したこと、韓国から流れ出るドラマ、音楽など韓国文化が海外へ進出するという標語である。韓国人がプライドを持っている言葉、肯定的、積極的な意味でつかわれる「韓流」という言葉が卑下され、汚れていくのに気が付いた。「韓国でもマクチャンドラマ(막장드라마)と卑称されるが、海外でも韓国ドラマへの評価は低くなっていく。
 韓流ドラマに限らない。韓国の政治も韓流ドラマ막장드라마とされる。学生革命により民主化が進んでいる韓国が今メディアに翻弄され混乱を起こしている。アメリカ大統領選を例にして中国や北朝鮮は民主主義選挙の矛盾を宣伝し、独裁がいかに政治を安定化しているかを自慢する。もう一つの例に韓国になるだろう。国民が投票で選んだ大統領、野党とメディアに先導される、まだ民主主義の歴史が浅いとしか言えない。私は戦後史を体験した者として、今100万人デモというものをデモとは思えない。ただの「乱場」「まつり」「祝祭」と感じている。「下野」の意味も知らない愚衆、シリアのアサド大統領に呼びかけて欲しい。「下野」の英雄は李承晩である。