崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

先端医術と最高の福祉サービス

2015年11月26日 05時46分26秒 | 旅行
リハビリに行くには病院関係者専用のエレベーターを利用する。そこからは手術室と家族らが説明を聞くなどの待機室が見える。家族らの不安な表情を伺うと恐怖さえ感ずる。家内は担当医から私の胸を全部開いて手術を行うという説明を聞き、手術時間だけでも9時間、長く待っていて、その間に学長、副学長、牧師などの方々の慰安を受けたことを後で聞いた。その生死の境を越えて、昨日担当医の阪田先生から退院の予定の話が出た。嬉しい。
 リハビリにも歩いて行っている。若い女性のリハビリの先生に両手の補助による筋肉運動と足を半球板にのせて平均感覚を持たせるような運動、海を眺めながら歩行練習など、とても親切な、贅沢なサービスを受ける。一般商業施設でこのようなサービスを受けるなら巨額になりそうな気がする。家内は40数年ほど前東京の聖路加国際病院で看護師として勤めたことがあり当時医療の先端医術と最高の福祉サービスということを知っていて、今は下関で仕事を続けている。彼女の行動と比較してみると私は教育者として権威主義的な部分もあったのではないかと反省している。この度の入院生活は私の教育観を再考するよい機会である。