崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「神旅」

2015年01月21日 05時22分25秒 | 旅行
年度末に向けて人事移動の話があちこちから聞こえてくる。当事者にとって大きい変化であろう。私もそれらを通過して生きてきた。昨夜は日韓親善協会の石本氏宅でクジラ料理で下関韓国教育院長金起萬氏の送別会が開かれた。石本氏は一人暮らしの広々したマンションでパステル絵をかいておられ、会社現役の79歳の会長である。彼の80歳記念に絵を鑑賞しながら彼の絵と私の生け花のコラボレーションの展示を提案した。金氏は帰国してからは高校の校長職につくようである。しかしそれが確定されるのは新学期開学直前であるという。
 ソウルからある画家詩人と名乗る人からの電話を受けた。日本で展示をするために来ると、それも今日着くというのである。あまりも唐突なので聞くと今から出発、私が住んでいるのは日本のどこか、ホテルも日本に着いてから決めるなどの話を延々とした。彼は神懸かるシャーマンであり、十数年前私がソウルに行った時、突然自作の絵を持ってホテルに現れ、彼の作品をいただいたことがある。後に彼の著書に序文まで書くことになった。シャーマン儀礼の中で、神懸かり、絵を描く。それは霊画として評判を得たというのである。神懸かりの「神旅」のように彼は来ると言う。
*写真は石本宅に飾ってあるひな人形