わが夫婦の日常のリズムになっているのがNHK朝ドラと夜の韓国のドラマを見ることである。今は「マッサン」と「カッコウの巣」を観ている。日韓のドラマの差を強く感じている。日本のドラマからリアルリティ・現実性を感じるのに反して韓国のドラマからはドラマチック・劇的変化が見受けられ、日韓が対照的に感ずる。さらに言うならば日本のものにはバックミュ-ジックが最小限度になっており、韓国のものには過度に感ずるのが常である。面白さも異なる。「マッサン」では日本でウイスキーづくりを中心に日本の歴史を勉強しているような感がある。教科書的なストーリを見ているようである。連続ドラマではあるがドキュメンタリー的であり、劇的変化より「連続性」が強調されている。一方韓国の「カッコウの巣」では女性の愛と復讐、大企業を滅ぼし、子供を奪い本妻を追い出して涙、慟哭、失神によるショック死と葬儀での騒ぎ、30分の中での変化、その次の場面への誘発的エンディングで本当にドラマのドラマである。オーバーな部分と音楽などで疲れるほど楽しむのが常である。
私の長い間の経験では日韓文化の対照をドラマから理解することができる。「うるさい韓国」対「しずかな日本」である。韓国の激しい変化に行き詰まりの日本が対照的に浮かんでくる。この対照を否定的にとる人が多い。反日と嫌韓の類である。肯定的にとるのはどうだろうか。世間ではそのどちらかで騒ぐ。価値中立的に考え、両文化の調和を考えた方がよい。最新著には私を「中立的な学者」と記されている。偏った考えの人や書籍に驚かされていたがこれからは中立的な態度よりは異なる日韓文化のハーモニーを主張していきたい。
私の長い間の経験では日韓文化の対照をドラマから理解することができる。「うるさい韓国」対「しずかな日本」である。韓国の激しい変化に行き詰まりの日本が対照的に浮かんでくる。この対照を否定的にとる人が多い。反日と嫌韓の類である。肯定的にとるのはどうだろうか。世間ではそのどちらかで騒ぐ。価値中立的に考え、両文化の調和を考えた方がよい。最新著には私を「中立的な学者」と記されている。偏った考えの人や書籍に驚かされていたがこれからは中立的な態度よりは異なる日韓文化のハーモニーを主張していきたい。