崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

崔錫栄の再就職

2010年05月21日 06時11分35秒 | エッセイ
 私のもとで中部大学で修士課程、広島大学で博士後期を終え巫俗に関する博士論文を書いた崔錫栄君が韓国で私が昔勤めたところで勤務していたが研究に没頭するためにまわりの不思議な視線を浴びながら退職していた。彼はその数年間で研究成果を出した。一昨日、彼が希望する職に再就職が決まったという電話を受けた。私は心から万歳を叫んだ。
 辞職した人が同じ類の職場に再就職することは日本では難しい。噂が先走って能力ある人がそれを発揮出来ないような雰囲気を常に感じている。崔君の事例を見て韓国が本当に能力主義社会になっていると実感した。まだまだ多くの能力をもっている人材が眠っていることを考えると残念であり、彼にとってはこの度の再就職は大きな勝利と思う。新しい職場で蓄積してきた実力を所信の通りに充分に発揮して欲しい。