崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

マスコミと世論

2010年05月12日 05時13分59秒 | エッセイ
 私はテレビ、ラジオ、新聞などによって情報を得る。テレビではNHKの日曜討論、また多くの民放のミノ氏、辛坊氏などが進行するウェークアップなどを良く見ている。新聞は一個の中央紙と2個の地方紙を読んでいる。インタネットでニューヨークタイムスと韓国の新聞などに目を通して自分なりにバランスをとり、客観的な情報をキャッチしようとしている。なぜ多くの媒体をこなせるように言っているかと言うと実は自分自身が非常に偏った人間であるから省くことも多いからである。テレビで理解できた部分については新聞では省略する。また紙上では株価、スポーツなどを省く。ラジオでは音楽や語りを聞き流しながら拾うように聞く。
 マスコミの内容は「正論」とは言えなくとも「世論」をリードしている。特に政治的な課題については一人が進行する番組に注目したい。一人が進行して数人が並んでテーマ毎に議論するのは分かりやすい。しかしそのメンバーたちはほぼ固定しており、また方向性が同じであり、多様な意見が少ないのが残念である。おそらく根回しや打ち合わせなどで(それをする必要性もないかも)整理された意見であろう。「意見」はあっても「異見」が少ない。私の好みのCNNの長寿番組の「ラーリーキング生放送」は一人で進行しても多様なテーマ、多様な意見が出されている。そのような番組が欲しい。日本はマスコミが改革されなければならない。