崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

サクランボ

2010年05月09日 05時35分13秒 | エッセイ
 春ランに続いて幸運の木の花が咲いて部屋全体が香り満喫、ベランダの鉢のサクランボが赤く熟している。この素晴らしい香りを分かち会うために上階に住む家内の友人を誘った。サクランボは採って皿に載せて家内と半分づつ試食した。春先に花の鑑賞で楽しんだのに赤い実が美しい。さらに新鮮な味に幸せを感ずる。貴重なものを手に入れたり持ったりすると自分一人で食べても足りなくても人に分けてあげたくなる。
 考えてみると子供の時、母親は美味しいものがあれば先に祭壇、隣人と分けて食べていた。私は少ないものをなぜ分けるか不満があったが、母は人を愛する心を持っていて私の見本になっていると今でも思う。母は無条件的に私を愛し、私は親不孝にも恩返しが少なかったと思った。この度韓国で出版される著作集1『韓国人の祖先崇拝と孝』では母親の愛情に十分感謝を込めたものである。
베란다에 둔 춘란과 행운의 꽃이 피고 이어서 사쿠라의 벗지가 열렸다. 몇개 안되는 맛을 누구와 나누어 보고 싶다. 왜 그럴까. 그것이 어머니로부터 배운 사랑이라는 것이다. 나는 요즘 오래전에 세상을 뜬 어머니를 자주 생각한다.