崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「人が少ない」

2010年05月02日 05時33分08秒 | エッセイ
 私の著作集を出してくれる韓国の出版社「民俗苑」の洪社長一行9人を迎えるために港へ行った。旅客ターミナルが綺麗に整備されているではないか。以前から数回にわたって行政関係者やマスコミなどに綺麗に整備してほしいと願っていたのでとても嬉しかった。私は彼らのために、にわか観光ガイドになった。彼らは入管の審査員が私の名前を知っていたということで全員が嬉しかったという。前回はある来客がターミナル案内人から私の名前を知っていると言いわれて嬉しかったと言っていた。おそらく韓国語弁論大会などを通して知っているのかもしれない。
 昨日は連休中でもあり下関にも観光客が多かった。全員がバスに乗って、移動する際、立ったままであった。グリーンモールや百貨店を回り、温泉まで行ってきた。初めて日本に来たという人に印象を聞くと「人が少ない」という。彼は観光客ではない、住宅街の裏道などを歩く人がほぼいなかったという。「人が少ない」というのが多くの外国人が持つ初印象でもある。活気のない日本の現状を感じているのかもしれない。
 バス料金が距離制によりメータが上がり、値段が高いのには驚いたといっていた。また降りる客が、バスがストップしてから席から立つのは可笑しい。客があらかじめ立って降りる準備をすべきではないかと聞かれた。「安全のために」そうすると私が答えると納得した。私は日本が世界に向け見せたい新しい資源でも見つかったように嬉しかった。それは「活気」(人が多い)より「安全」「安定」であると思った。廃れる日本から蘇生する元気を見つけたようであった。
민속원 사장 이하 9인의 사원들이 시모노세키에 온다고 항구에 나가니 항내가 깨끗이 정비되어 있었다. 내가 여러 차례 진정한 것이 이루어져 좋았다. 입관 심사원이 내 이름을 알더라고 일러준다. 그저 이 곳에 와서 모두 친하게 지낸 것이기 떼문에 그렇다고 할 수 있다.
시내 일반 버스를 전원이 타고 돌았다. 요금이 비싸고, 버스가 완전히 정차한 다음에 승객이 자리에서 일어나는 것이 이상하다고 하여 내가 안전을 위한 것이라고 설명하였다. 일본은 지금 활기를 잃은 것 같지만 이렇게 안전 안정을 잘 지키는 좋은 사회를 만들고 있다고 설명하였다.