崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「結婚したか」

2008年12月03日 05時46分55秒 | エッセイ
 先日下関韓国教育院主催の韓国語教師たちの研修会の懇親会で体験日韓親善の話で盛り上がった。韓国に数年間留学して現在下関で韓国語を教えている若い女性から韓国での体験談が語られた。韓国人からよく頻繁に聞かれるのが「何歳か」「結婚したか」「いい男を紹介してあげようか」などプライベートなことであるという。同席した家内はそれに加えた。「子供がいない理由」「代理母による方法」「養子をとる」など非常にプライベートなことまで深く関与してくれるので大変だったといった。韓国や中国からの留学生たちも平気で女性にそのような質問をする。私はアメリカから来られた学者に日本では招聘するのに年齢の制限があるので年齢を聞いたが、彼は不快な表情をして知らせてくれなかったことを思い出した。
 一般的に韓国人は人のプライベートを知っていることが親しさのバロメーターのように思っている。個人情報を出さない日本人からすると不快になるが、韓国人からは日本人は冷たくドライな人間と感じられる。プライベートを共有することによって親しくなるのは当然であろう。夫婦は恥も共有するからこそ関係の強さがあるようにである。